制服とは「ある一定の団体に所属する者が統一性を持った物を着用するという目的で作られた服」
という定義なのですが、私達の生活の色々な場面で登場するアイテムですよね。

ユニフォームも「ある一定の団体に所属する者が着用する服」であり、
スポーツチームのメンバーが着用する服を指したりもするのですが、
日本語の意味としては制服=ユニフォームとなります。

ユニフォームは着ている事で私達見る側に対して安心感を与える効果があります。
例えば、病院で注射をする時に私服の女性と白衣の女性を比べたら、
断然白衣の女性に注射して貰う方が安心しますよね。

着る側にとっては気持を仕事モードに切り替えるための必須アイテムでもあり、
皆が同じ服を着用する事で連帯意識を持ち仕事の精度が上がる、
仕事の機能性を上げるなどの役割も果たす
物なのです。

ユニフォームの必要性

ユニフォームにはスポーツユニフォーム、事務服、作業服、お仕事ユニフォーム(看護師、警察官等)、
学校の制服など様々あって、ユニフォームの数だけ歴史も色々と違ってくるのですが、
ユニフォームはどのような場面で何故必要なのでしょう。

ユニフォームの必要性とは

私服ではなくユニフォームが導入されているのには、ちゃんとした必要性があるからなのです。

「チームや会社への帰属意識」「連帯感や一体感の助長」「粗悪行為の抑制」などの意識的、
心理学的
な側面と「安全面」「快適面」「機能面」「衛生面」などで、
実務的な側面から必要となる場合があります。

実務的な面でのお話は、下記のユニフォームの選び方で紹介するので、ここでは意識的、
心理学的な面での例をあげてみます。

仕事のオン・オフの切り替え

ユニフォームを着用することで仕事のオンとオフのメリハリをつけることにもなります。
仕事にプライベートのことを持ち込まないことで、
仕事効率が上がり、会社にも従業員にもメリットがあります

ユニフォームが企業の看板

ワッペンや刺繍ロゴなどで会社名を身に着けるので、
ユニフォームを見ただけで企業名が分かるので歩く宣伝=看板になります。

大切な仲間意識

同じユニフォームを身に着けることで自然に仲間意識が芽生えてきます。
チームワークを求められる企業なら尚更に仲間意識は不可欠で、
仲間意識を持つことで新人さんも馴染みやすくなります。

ユニフォームがもたらす心理効果

人間には「ペルソナ」という正しい行動や協調性のある行動をとろうとする深層心理があって、
ユニフォームを着る事でそういった行動を無意識のうちに引き出す効果があると言われています。

スポーツユニフォームの場合、カラーによる深層心理も関係するようです。
色に対して好きか嫌いなどの感情とは無関係に、
心理的・生理的・物理的な様々作用が働き無意識に体が色に反応する
のです。

例として赤と青という正反対の効果をもたらす色のユニフォームが、
どのような心理効果を与えるものか比べましょう。

赤色の心理効果

・活力を感じ気持ちを前向きにさせる
・アドレナリンを分泌し興奮を促し闘争心を上げる
・熱や暖かさを感じる
・食欲を増進させる
・試合時間経過を早く感じさせる
・相手の目を引き関心を集める

青色の心理効果

・集中力を高める
・食欲をコントロールできる
・興奮を押さえ、気持ちを落ち着かせる
・時間経過を遅く感じさせる
・睡眠を促進する

ユニフォームのモデルチェンジをするメリット

世の中には事務服、ワーキングウェア、サービスウェアなどがあふれ、
たくさんの企業ユニフォームも増えています。

ユニフォームの必要性や意味を分かってもらったところで、
ユニフォームのモデルチェンジをし新ユニフォームを着用することにどのようなメリットや、
効果が期待出来るのか考えてみましょう。

企業のイメージを変える

ユニフォームがお客様へ与えるイメージはとても大きいものです。
お客様の印象にも残りやすいため、
流行りのデザインを取り入れるなどの工夫で企業のイメージアップに繋げることに役立ちます。

また企業内の雰囲気を変えたり、スタッフの気持のリフレッシュにもなります。

モチベーションの向上

同じデザインのユニフォームを身につけることで連帯感一体感が生まれます。
心機一転して皆、仕事に一喜一憂することでしょう。

企業のイメージに合わせてデザインすることや、
スタッフの希望を取り入れてデザインすることで愛着のあるユニフォームが出来上がることでしょう。

不便な点の改善

身動きが取りづらい、素材が良くない、
など従業員が不便に感じていた部分を改善することでより良い環境で業務に励み、
仕事の効率化を上げることに役立つでしょう。

ユニフォームの選び方

ユニフォームや制服を作る際に大切な5つのポイントを紹介します。

生地の素材で選ぶ

もっともよく使われる2つの素材と2つを組み合わせた物を紹介します。

綿

吸水性や通気性に優れていて肌触りが良いため様々な衣類に使用されています。
熱に強くて丈夫なので、火を使う場所で着用するユニフォームなどに最適です。
強度が強く洗濯による傷みが少ないので長持ちする素材でもあります。

ポリエステル

とても耐久性に優れてた素材で、シワや型崩れがしにくく、
乾きも早いので水を使う場所で着用するユニフォームに最適です。
カビや虫、細菌、油類などに強いので清潔さが保たれる素材でもあります。

綿とポリエステルの混紡素材

2種類以上の繊維を組み合わせた生地を指し、綿が持つ吸水性、
通気性とポリエステルが持つ耐久性やシワ、型崩れに強いなど、
それぞれの特徴を活かすことが出来て様々な企業の制服やユニフォームに使用されます。

せっかく作っても生地がすぐに薄くなってしまったり、
穴が開いてしまわないように品質の良い生地を選ぶことも失敗を防ぐポイントです。

機能性で選ぶ

例えば飲食店のユニフォームであれば頻繁にポケットを使いますよね。
その際にポケットの位置や大きさが重要なポイントになりますし、
忙しく動くデイケアなどのユニフォームであればドライタイプのポロシャツがおススメです。

暑さ対策の必要な現場では、通気性が良く吸汗速乾性が好まれ、
逆に寒さ対策が必要な現場では、断熱性・保温性・防風性に優れたものが好まれます。
そして、雨対策が必要な現場では、雨水の浸入をカットできる防水性に優れたものが好まれます。

清潔感で選ぶ

業種に関係なくユニフォームや制服は清潔感が第一です。
飲食店であれば尚更重要なポイントになります。
身だしなみががきちっと整っていないとお客様に与える印象は最悪ですし、
汚れなどが目立つのは絶対的にNGになります。

綿とポリエステル混合素材などを使用したユニフォームや制服を選べば、
シワも入りにくく、扱いやすいので清潔感が保ちやすくなります。

オリジナリティで選ぶ

「歩く広告塔」となるユニフォームや制服になるので、オリジナリティは大切なポイントになります。

他社との似たようなものにならないように、店舗や会社のロゴマーク、
フォントなどにこだわって店舗名や社名を入れるなど人目を惹くデザインにしたいものです。

安全性で選ぶ

夜間や路上での作業が多い現場では、高視認性作業服が必須だったり、
火を扱う消防、溶接や製鉄などの現場では防火性、耐火性に優れた作業服が必須です。

食品を扱う現場では、作業者の髪の毛や衣服の毛玉が混入するのを防ぐため、
HACCP対応ユニフォームを導入するところが増えています。

HACCP対応ユニフォームとは?

HACCPは、食品における危害の発生を予防し、
食品の安全性を管理する「食品衛生管理システム」のことを言い、
食品の原料・製造・出荷までの全工程で異物混入など危害を起こす要因を分析し、
重要なポイントを継続的に管理する手法です。

ユニフォームはただの服じゃない

上記で話してきたようにユニフォームにはそれぞれ必要性、
機能性があり着用する意味がしっかりある衣服なのです

企業が定め、個人が着て、社会の中でも活躍する衣服がユニフォームで、
本当に価値があるユニフォームには企業・個人・社会すべてを輝かせる力があります。

学校の制服であれば、校章と並ぶ「学校の顔」となりますし、
企業のユニフォーム、スポーツチームのユニフォームであれば「歩く広告塔」にもなります。

学校、企業の顔を着用しているわけですから個人的な粗悪行為などもってのほかですよね。

偏差値の高い学校、社会的評価の高い企業、
強くて人気のあるチームなどのユニフォームを着ることで
社会的ステータスと感じる方もいることでしょう。

ファッションブランドがデザインした高級でオシャレ度の高いユニフォームもどんどん誕生してくる今、
その学校、企業などの看板をしょってる意識でしっかりと着こなしましょう!