新しい作業服を選ぶときに、意外に悩みのタネになりやすいのが、色の選び方です。
「定番の色とその他の色の違い」
「周囲から持たれるイメージ」など
考え始めると、簡単には決められせん。
そこで、職場に打ってつけの色を選ぶために、
作業服で選ばれている色とその理由や効果をご紹介します。

作業服で定番の色とその理由

職場にあった作業服を選ぶために、作業服で定番の色と、その色が広く採用されている理由を紹介します。

1.青い作業服が多い理由

作業服で定番の色といえば、やはり青色です。
青い作業服が定番になったのは、ゴールドラッシュが始まったアメリカの現場作業で、
青いデニム生地の作業服を配られることが多かったことに由来しています。
デニムが青く染められるようになった理由には、いくつかの説がありますが、
はっきりしたことは分かっていません。
一番有名な説は、虫やガラガラヘビがインディゴを嫌うからという説です。

しかし、デニムを染めるために使われているインディゴは、
当時から天然インディゴのような効果のない合成インディゴだったと考えられています。
その他の説として、当時の染色法ではデニムを染められる素材が限られていたので、
安く調達できる合成インディゴが選ばれたという説もあります。

いずれにせよ、青色のデニムは現場労働者の代表的な作業服になり、
今でも現場で働く人たちの代表的な色になっているのです。
さらに、濃い青色は汚れが目立ちにくいというメリットがあります。

2.グレーなど控えめな色を選ぶ理由

青色の作業服に次いで定番になっているのが、グレーなどの控えめな色合いです。
こちらも青い作業服と同じように、汚れが目立ちにくいという実用的な理由があります。
毎日着る作業服は汚れてしまいやすく、洗濯していても落ちにくい汚れも多いものです。
色が控えめだと目に優しいので、作業中に気が散らないという点も評価されています。

その他に、以前の作業服は地味なデザインのものが多かったため、
最新のオシャレなデザインよりも
着慣れたデザインの方が落ち着くということも人気の理由になっているようです。

3.明るい作業服を選ぶ理由

控えめな色が選ばれやすい作業服ですが、
あえて目立たせるために明るい色の作業服を採用することもよくあることです。

これは目立つことで作業中であることを知らせ、
通りがかった人に企業のイメージをアピールしたり、
作業をしていることに気付いてもらうことで迂回してもらったりする効果があります。
特に暗い夜間の作業や、雪が降り視界が悪くなりやすい現場などでは、
安全のためにも目立ちやすい色を選ぶことが大切です。
例えば、消防士やJAFのロードサービス隊員は、目立ちやすい蛍光オレンジの作業服を制服にしています。

4.白い作業服を選ぶ理由

衛生管理を重視している現場では、汚れをすぐに確認できる白色の作業服が人気です。
例えば、食品関係の工場では、全身を覆う衛生白衣という作業服を着ています。
さらに大手自動車メーカーであるHondaの工場では、
創業者である本田宗一郎氏のクルマづくりは命を預かる仕事という信念から、
医師の白衣を連想させる白い作業服を採用しているそうです。

さらに白い作業服を着て作業することで、
汚さないように手際よく作業をできるようになるという理由もあります。
このエピソードのように、
白い作業服は自動車やOA機器などの精密機器を扱うメーカーで主に採用されています。

白い作業服

 

色が意識に与える効果

さきほどは作業服の色について、主に機能面や採用された経緯から見てきました。
次は色が心理に与える効果や、その効果が作業にどのような影響を与えるかについて見ていきましょう。

青系の色が持つ効果

青色が作業服の定番になっている理由は、
労働者の象徴として愛用されてきたという理由だけではありません。
青色には、心拍数を下げ気持ちを落ち着かせる効果があります。
気持ちが落ち着くと集中力が高まるため、長い時間集中する作業に向いているのです。
さらに青色は、真面目、冷静という印象を与えます。
こうした特徴から、仕事着として愛用されているのです。
また青は日本を含めて世界で最も好まれる色と言われており、
見る人に好感を与えやすいという特徴もあります。

緑系の色持つ効果

青系統に近い緑も好きな人が多い色として知られています。
緑は森や草原といった自然を連想させ、穏やかで安心感を与える色です。
飲食店のユニフォームとしては、深めの緑が好まれていますが、
作業服の場合は淡い黄緑色が好まれています。
緑は快活さを感じさせる黄色を加えることで、
穏やかでありながら爽やかで溌溂とした印象を与えることができます。

赤系の色持つ効果

赤は活発で情熱的な印象を与える色です。
青色とは逆に、気持ちが活動的になります。
赤色の服を着ていると、時間の流れを早く感じたり、充実感を与えたりすることが特徴です。
こうした特徴から赤色の作業服は、活発なコミュニケーションが必要な場合に向いています。
また赤色は信号で「とまれ」の色に採用されているように、
強く人の目を引きつける効果があることも特徴です。
こうした特徴から、作業員だけではなく周囲の注目を集めていると自覚し、
緊張感を高めたい職場で人気になっています。

グレー系の色持つ効果

灰色・グレーは、忍耐強さや控えめで落ち着いた印象を与える色です。
白に近い明るい色なら、誠実さや前向きさといったイメージが強くなります。
黒に近い場合は、よりシックで落ち着いた雰囲気になることが特徴です。
さらに他の色との調和性が高いことから、協調性や上品さといった印象も与えます。
特に洗練されたシルバー系の作業服には都会的な雰囲気があり、
洗練されたスタイリッシュなデザインを求める方に人気です。

ブラウン系の色持つ効果

茶色・ブラウン系の色は、木や土の色であることから、
優しさ、自然、堅実といったイメージを与えます。
地味ながら、ぬくもりと安定感があることで人気の色です。
近年のトレンドでは、キャメルと呼ばれている薄めの茶色が人気です。

ちなみに土っぽい淡い茶色がかった黄色はカーキ色と呼ばれることが多いのですが、
近年のアパレル業界ではくすんだ緑色=オリーブ色を指していることがあります。
服選びの際に戸惑ってしまわないように注意しておきましょう。

【参考記事】色が人に与える効果はこちら▽

 

色別の人気作業服

色別に人気の作業服を紹介します。
業界ごとの人気カラーや、その理由も紹介しているので、作業服選びの参考にしてください。

運送関係で人気の青

お客様と接する機会が多い運送業では、信頼を感じさせる濃紺や、
爽やかで涼しさを感じさせる水色などの青色の作業服が特に人気です。



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商品名/ ジーベック カラーライダース長袖ブルゾン
カラー/ グレー、コン、シルバーグレー、ロイヤルブルー、レッド、クロ
素材/ ポリエステルツイル(ポリエステル100%)
仕様/ 帯電防止、胸ポケット付き、ファスナー・ボタン樹脂製
特徴/ 運送業で人気の高いライダータイプのブルゾンです。
人気のロイヤルブルーの他にも5つのカラーを揃え、スタイリッシュなデザインで支持されています。
機能面では袖のペン差し二重構造ポケットを備え、
開け閉めしやすいマルチカラーファスナーや袖口が樹脂製でドットボタンになっているのが特徴です。

建設関係で人気の緑

建設業や電気関連の職種では、エコロジーや自然環境のイメージがある緑系統の作業服が人気です。
特に爽やかさと涼しさを感じさせる淡いグリーンが人気です。



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商品名/ アイトス・ムービンカット 長袖サマーブルゾン オールシーズン
カラー/ ライトベージュ、シルバーグレー、アースグレー、クリーンアース、ブルー、ネイビー、グリーン、マスタード、ターコイズ、オリーブ、ミストバイオレット
素材/ バーバリー(ポリエステル65%、綿35%)
仕様/ 帯電防止、形態安全、ムービンカット
特徴/ 独自の立体パーツ構成、ムービンカットで肩から腕の動きやすさを追求しています。
さらにファスナー付きポケット、胸ペン差し、袖ペン差し、マチ胸付ポケット、
ターンポケットの5つの収納を備え、使いやすさも抜群です。
緑系統のクリーンアースやグリーンとあわせて10種類のカラーがあるので、
同じデザインで色だけ使い分けたいという職場でも人気となっています。

【参考記事】新作の作業服を知りたい方はこちら▽

 

仕事のイメージにあった色を選びましょう

作業服の色は個人の好みもありますが、仕事着としてのイメージも大切です。
その仕事にどのようなイメージを持って作業をするのか、
あるいはその作業を見た周りの人たちにどのようなイメージを持て欲しいのか、
ということを想像しながら選びましょう。