空調服に付いているファンは外気を取り込むために必要なパーツですが、そのまま使用すると粉塵や火花、害虫などの異物を吸い込んでしまいます。
余計な異物を吸い込まないためにも、ファンの上にフィルターを被せて保護してあげなければいけません。
そこで今回は、空調服にフィルターが必要な場面と具体的な効果や、自作する方法を詳しく解説していきます。この記事を参考にして、フィルターが必要かどうか判断してみましょう。
このページの目次
空調服につけるフィルターの効果とは
空調服につけるフィルターには、以下のような効果が期待できます。
- 粉塵の吸い込み防止
- 火花が服に入るのを防ぐ
- ファンの保護
空調服には外気を取り込むためのファンがついていて、フィルターはそのファンを覆うように被せて使います。
フィルターを使った方がいいかどうかは、利用シーンに応じて判断していきましょう。ここからはどういう場面で効果を発揮するか解説していきます。
粉塵の吸い込みを防ぐ
製造業や建設業、鉱業などの作業場では、粉塵の発生する環境で仕事をすることもあるかと思います。
粉塵が発生している状態で空調服を使用すると、ファンが外気を吸い込むため、そのまま粉塵が空調服内に吸い込まれてしまいます。
粉塵は健康障害を引き起こす原因となるので、このような環境下ではフィルターを絶対に装着しておきましょう。
火花が服に入るのを防ぐ
溶接作業などで火花が飛び散ると、ファンがそのまま火花を吸い込んでしまう可能性があります。火傷の恐れもありますし、空調服が壊れてしまうのでフィルターをつけなければいけません。
ただし紙製のフィルターは発火する可能性があるので、プラスチックや金属製のフィルターなど、丈夫な素材がおすすめです。
異物をガードしてファンを保護する
外気に含まれた異物を吸い込むと、ファンに詰まって壊れてしまう可能性があるので注意が必要です。
例えば、除草作業中に空調服を着用していると、フィルターに細かな雑草がたくさん溜まってしまいます。
空調服のファンにフィルターで不織布を当てて草刈りしてたけどむちゃ緑笑笑 pic.twitter.com/Jhh6ly3iYn
— 林農産(尚さん 農業・機械垢) (@hayashi_agri) September 5, 2019
このように、フィルターによって空調服内に異物が混ざるのを防げます。ただし吸引力が落ちるので、空調服の送風効果が弱まってしまう(=涼しさが軽減する)というデメリットがあります。
フィルターの必要性について
フィルターが必要かどうかは利用シーンによって判断したいですが、大まかにメリットとデメリットをまとめると以下の通りになります。
メリット
- 外気を吸い込む際に、異物の吸引を防げる
- ファンを清潔に保てる
- 空調服が長持ちする
- 服の中に粉や埃などのゴミが混ざらない
メリットはやはり空調服の中に異物・ゴミが吸い込まれないので、清潔に利用できる点です。当然ファンも清潔で長持ちするので、大事に使い続けるにはフィルターが欠かせませんね。
デメリット
フィルターを使うことによるデメリットは以下の2点です。
- 吸引力が下がるので送風効果が弱まる
- フィルターの費用がかかる
デメリットはファンの性能やフィルターの素材にもよりますが、どうしても送風力が軽減されてしまうという点です。
また、フィルターは純正(空調服のメーカーが販売している)商品を買うと費用がかさみます。使い捨てで利用するので頻繁に使う人にとっては結構な痛手となってしまいますよね。
そこで少しでも費用を抑えるための方法が、フィルターを安価で自作する方法です。
お盆ですね!
おはようございます┏○ペコッ空調服買って1ヶ月程、お盆前にファンが片方潰れたんですがメーカー様の神対応で中1日で新品交換して貰いました、クソ暑いので助かります。
そして、
粉塵出しちゃうお仕事なのでフィルター付けましたが吸込み容量が下がるみたいで、ちょっと弱くなる… pic.twitter.com/m4ZA7zXyNC— ぱぴ (@papism1010) August 14, 2018
自作する方法
フィルターの自作は素材を選べる上に、純正品を買うよりも安価で用意することができます。どうせ「使い捨てだし、少しの手間は厭わない」という人にはおすすめです。
肝心の自作方法ですが、紙か網戸で作成する方法があります。
- 紙…微細な粉塵や埃を防止する
- 網戸…害虫やゴミなど大きな異物の吸引を防止する
紙の場合、不織布を使ってファンを覆い、輪ゴムなどでくくって固定すればOKです。不織布は100円均一ショップなどで、排水溝用のフィルターでも手に入るので、使い捨てで毎日交換しても低コストですよね。
網戸も同様に100円均一ショップで手に入る小さなサイズの物を買えば十分です。ステンレスメッシュの金網を使えば、強度も安心ですし網目も細かいので微粒子も防いでくれます。
網戸を固定する際は、ファンの上に装着して周りをテープで固定するといいでしょう。手入れの際にテープを外し、網を手洗いで清潔にして再度テープを貼り直せば使い回すのも可能です。
ふー、今年も暑くなってきたから仕事で使う空調服ならぬ空調ヤッケを作った!
さらにホコリ吸わないように紙フィルター使ってたけどすぐ破れるし交換メンドくさいのでステンメッシュをアルミテープで無理矢理固定!w
ステンメッシュといいアルミテープゴリ押しといい、元ドリ車乗りの感覚が…w pic.twitter.com/P8WCecF5ti— ちぇさ (@chisato_MSD) May 29, 2019
利用する環境に応じて素材を選ぶ
フィルターを購入するなら、どういう用途で使うかを明確にしてから商品を選びましょう。具体的には、粉塵防止・火花防止・異物防止の3種類に分かれます。
【粉塵防止】
空調服 粉塵フィルターセット
【火花防止】
空調服 金属フィルターS(2個)
【異物防止】
空調服 ファン保護ネット(4枚セット)
空調服を使うならフィルターの準備も忘れずに!
以上が空調服のフィルターについてでした。自作するか購入するかは予算や空調服の利用スタイルによって判断いただければと思います。
フィルターがあれば空調服を安全に長く使い続けることができるので、利用を検討している人は是非ともフィルターの準備を進めましょう。
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