耐油性に優れた安全靴って、どのようにして選べばいいか迷う人も多いと思います。
安全靴を使う職種・作業場によって選ぶと思いますが、単純にそれだけだと失敗してしまう可能性が高くなってしまいます。
そこで今回は、耐油性についてのプロ目線の簡単な解説と、選び方のポイント、おすすめの安全靴商品を紹介していきます。これらの内容を踏まえて、安全靴選びの参考にしていただければ幸いです。
このページの目次
耐油性とは
実は耐油性とは油脂類が長時間付着しても劣化しにくく、性能を維持できる耐久性を持つことを意味します。
似た意味を持つ『耐水性』は水に対する耐久性であるのに対し、『耐油性』は油に限らず様々な物質が混同していても、耐油性という表現で保護能力の高さを示す場合が多いです。
つまり、耐油性という言葉は定義が曖昧で、用いられる分野によって意味が異なることが多いので、一概に「耐油性=油に強い」という訳ではありません。
耐油性に優れた素材
では実際にどのような素材・材質が耐油性に優れていると言えるのかというと、代表的なのは下記のような素材を含むものです。
- ゴム
- 塗料
- 紙
ゴムは膨潤といって、油が分子に入って耐久性が落ちやすいのですが、合成ゴムの開発によってその欠点が解消されました。
塗料はペンキなどの油を弾くコーティングとしても優秀で、表面保護剤としてよく使用されます。紙も同様に油を弾くものもありますが、表面の繊維密度を高めて多くの油を吸い取る耐油紙も耐油性を活かした例となっています。
耐滑性との違い
今回紹介する安全靴において、耐油性は油での劣化を防ぐという意味合いになります。
ただ安全靴では耐油性に加え、耐滑性も無視できない要素です。油や水などの滑りやすい作業場では特に重要視されますが、意味が混同している人も多いはずです。
絶対に知っておいて欲しいのは、「耐油性=滑りにくい」というわけではないということです。油に強いからといって、油で滑らないわけではありません。
滑りにくい安全靴が欲しいのであれば、『耐滑』の表記がきちんと掲載されている商品を選びましょう。耐滑性に優れた安全靴は、靴底が凸凹していてグリップ力が高いのが特徴です。
耐油性の安全靴を選ぶときの重要なポイント
「耐油性に優れた安全靴を買いたい!」
という場合に知っておきたい選び方のポイントを解説します。
大事なのは利用シーンで、どのような仕事・作業環境で使うのかによって必要な安全靴がどれか判断していただければと思います。具体的には、下記の職種の人は耐油性を重視したいです。
- 工場・製造
- ビルメン・清掃
これらの職種は共通して、靴が油や水で汚れてしまうため、頑丈な安全靴でないとすぐに破損してしまいます。油によって劣化するとグリップ性も損なうので、踏ん張りにくくなってこけやすくなるので大変危険です。必ず耐油性の有無を確認しましょう。
JIS・JSAA規格の安全靴を選ぶ
「本当にこの安全靴で大丈夫なのかな…?」
と不安になる人も多いはず。そういった人にチェックしてもらいたいのが、安全靴の信用度を表す『JIS』『JSAA』という規格です。
この規格はきちんと審査基準を通過して販売された安全靴であるという証で、作業場によってはJIS規格のマークがある安全靴を履かないといけないこともあります。
- JIS…日本工業規格の基準を満たした安全靴
- JASS…公益社団法人日本保安用品協会の基準を満たしたプロテクティブスニーカー
厳密に言うと、JASSはJISに劣る審査基準の靴であり、安全靴はJIS規格の審査を通過した商品ということです。
とはいえJASSのプロテクティブスニーカーも高い耐油性や耐滑性といった性能を持つので、作業場が安全靴の指定がない以上、JASS規格の商品でもまず問題ありません。
耐油性の人気・おすすめ安全靴
ここからは数ある商品の中から厳選して、耐油性に優れた人気・おすすめの安全靴商品をご紹介します。
プロが選ぶ作業現場で活躍する耐油性の安全靴
今の安全靴は、耐油性だけでなく履き心地・グリップ力などの細かい要素も優秀です。
こちらの安全靴は静電気を床に逃がす性質を持つので、電子機器や精密機器を扱う工場などで活躍する商品です。クッションラバーで歩いても疲れにくく、快適な履き心地となっていますね。
ゴム底も耐油タイプなので、油で汚れる工場などの作業場で是非とも選びたい安全靴です。
こちらは耐油性に加え、高い耐滑性を備えた耐滑ソールが特徴的な安全靴です。靴のラバーが凸凹していて、とても滑りにくいので雨天時の建設現場などでも安心して利用できますね。
安全靴の選び方についてもっと詳しく知りたい人は下記リンクを参照ください。
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