作業着で仕事をしていると様々な汚れが付着していき、普段の洗濯だけでは中々落ちにくくなりますよね。

「忙しくてクリーニングに出す暇はないし、新しく買い換えるのももったいない」という人は、漂白剤を効果的に使って汚れを落とすのがおすすめです。

実は漂白剤といっても細かく種類が分かれていて、汚れによって使うべき漂白剤は全然違ってきます。

そこで今回は、作業着の汚れを綺麗に落とせる漂白剤の選び方を詳しく解説します。

【関連記事】作業服・作業着のお手入れはちょっとした工夫と手間がポイント

漂白剤の種類と選び方

漂白剤の中には汚れや衣類に応じて最適な種類を選ぶ必要があります。

大きく分けて3つの種類があり、それらの特徴や選び方を知っておけば作業着の頑固な汚れを綺麗に落としやすくなります。

以下、それぞれの漂白剤の特徴を解説していきます。

酸素系

酸素系漂白剤は最もよく使われる漂白剤で、中でも液体タイプと粉末タイプの2種類に分かれます。

液体と粉末では液性が異なり、液体タイプは酸性なのに対し、粉末タイプは弱アルカリ性となっています。

粉末タイプの方が洗浄力が強いですが、ウールやシルク(絹)生地には使えないというデメリットがあります。

しかし作業着は綿やポリエステルを使用した生地が多いので、粉末タイプを使用できるものが多いです。失敗しないためにも作業着の洗濯表示をチェックしておきましょう。

塩素系

塩素系漂白剤は繊維に付着した色素を分解して汚れを落とす強力な洗剤です。こちらはウールやシルクの他に、ナイロン、ポリウレタン、アセテートといった生地も使用する事ができません。

また、色や柄がついた衣類に使うと色落ちする可能性があるので、塩素系漂白剤は真っ白の衣類に使用する事が多いです。

また、環境汚染や手荒れなど人体への影響もあるため、非常に扱うのが難しい洗剤でもあります。

還元系

還元系漂白剤は色移りして黄変した衣類や鉄サビ、赤土など鉄分の汚れを落とす際に使われます。

酸素系漂白剤は汚れと酸素が結びつけて酸化させることで色素を分解する、という方法ですが、還元系漂白剤は結びついた酸素を奪って色素を分解するため、全く逆の方法となります。

そのため、酸素系漂白剤でも落ちない汚れを落とせるので、職種や現場によっては還元系漂白剤が活躍する人も多いはずです。ただし還元系漂白剤は色落ちするため、白物に使いましょう。

作業着の汚れに応じた漂白剤の選び方

次に汚れ別に適した漂白剤の選び方を解説します。

衣類の洗濯表示を確認した上で、特定の汚れに効果的な漂白剤を選ばないときちんと綺麗にならないので、参考にしてみてくださいね。

【関連記事】作業着に一番向いてる洗剤は?ガンコな汚れも落とせる洗剤の選び方

鉄サビ・黄変

鉄サビは酸化が進んでいるため、酸素系漂白剤では落ちない汚れです。この場合は還元系漂白剤が最適です。

さらに、酸素系漂白剤で落ちなかった黄ばみ・黄変も還元系で落ちる可能性があります。他の洗剤と混ぜずに単品で使いましょう。

汗染み

汗染みは塩素系漂白剤が効果的です。ただし塩素系漂白剤だけでは綺麗に落ちない可能性があり、汗染みの正体でもある皮脂は落とすのが大変です。

コツとしては食器表洗剤を汚れの部分につけて揉み洗いし、40度のぬるま湯に10分程度浸け置きしておきましょう。

下処理をしておかないと汗染みは中々落ちてくれません。また、ぬるま湯に放置しすぎると繊維が傷むので要注意です。

油汚れ

油汚れも汗染み同様に食器用洗剤と酸素系漂白剤を使用します。汗染みよりも頑固な汚れなので、きちんと下処理をして40度から50度の熱湯に浸けおき洗いします。

油汚れは酸性なので、漂白剤は弱アルカリ性を使用しましょう。きちんと中和すればこびりついた油汚れを剥がして綺麗に落とす事ができます。

漂白剤の注意点

まず事前に洗濯表示を確認し、水洗いできるかどうか、漂白剤を使用できるかどうか確認します。

漂白剤は混ぜずに単品で使用し、換気をしながら洗濯しましょう。手荒れの原因にもなるので、手袋をつけるのもお忘れなく。

また油汚れを洗う際には、乾燥機の使用を控えましょう。衣類に残った油が乾燥機を使用して火災事故を引き起こしたケースもあるので、安全を考慮して乾燥機は避けた方がいいですね。

頑固な汚れを落とす洗濯方法

作業着は仕事で油や泥、汗など様々な汚れが付着する衣類なので、漂白剤を変えるだけでは不十分なこともあります。

その場合、汚れを完全に落とすための下処理が必要になります。

先程の油汚れを例に出すと、油はお湯に浸け置き・揉み洗いをすることで落としやすくなります。

本来は60度以上の熱湯が好ましいですが、それだと火傷してしまうのでぬるま湯で揉み洗いをするのがベター。クレンジングオイルを使用して汚れの部分を歯ブラシ等で擦るという方法も効果的です。

また、泥汚れであればまず泥をブラシで綺麗に落としてから洗濯します。繊維の奥に泥が入り込んでいるため、漂白剤だけではきちんと落としきれない可能性があるためです。

このように、漂白剤を変えても汚れが落ちない場合は、下処理から丁寧にやってみるのがおすすめです。

【関連記事】【作業着・作業服の洗濯方法】簡単な前処理で汚れが劇的に落ちる!

丈夫な作業着を何枚か用意しておく

以上が作業着に適した漂白剤の選び方でした。ハードな仕事でつく汚れはある程度仕方のないものですが、洗濯の仕方や漂白剤の特徴を知っておくだけで綺麗に使い続ける事ができます。

ただし、洗濯を繰り返すと繊維が傷んで摩耗してしまうので、やはり丈夫な作業着をいくつか持っておくのがいいですね。その方が何かあった際にすぐ替えが聞きますし、新しい作業着を着た方が気分も一新して仕事に励む事ができます。

ネット通販なら安価でまとめて作業着を買う事も可能なので、これを機にチェックしてみてはいかがでしょうか。

≫作業着をもっと見たい人はこちら!