「作業着に付着したサビ汚れを落としたい」という場合、普通に洗濯しても中々落ちなくて困りますよね。

サビ汚れは非常に厄介な存在で、家庭用洗濯機の洗浄力ではどうしても限界があります

とはいえクリーニングに出すのはコストや手間もかかるし大変なので、家庭でできる作業着のサビ汚れの落とし方を紹介します。

作業着にサビ汚れが付着しやすい理由

そもそもなぜ作業着にサビ汚れが付着するのかというと、作業場にある鉄製の金属から鉄粉が付着し、それがさびてしまうのが原因です。

サビは金属の鉄が腐食して酸素と水と結合することで発生します。本来の鉄鉱石の状態に戻ろうとする現象なので、サビは簡単に発生してしまうんですね。

また鉄粉だけでなく、普通に現場仕事をしていて金属のさびている部分に触れただけで移ってしまうので、作業着のサビ汚れは避けるのが難しいでしょう。

色で異なるサビ汚れの種類

サビは大きく分けて4つの種類に分類されます。おそらく多くの方が想像するのは赤茶色っぽい色のサビではないでしょうか。

赤茶色のサビは鉄が酸化して表面に発生する一般的なサビです。脆く壊れやすい状態に変化していくため、この状態で金属を使い続けるのは危険です。

黒サビも赤サビ同様鉄の表面に付着するものですが、人工的に発生させて表面を赤サビから保護する役割があり、構造も安定的なのでそのまま使い続けて問題ありません。

青サビは銅製品に発生する緑青と呼ばれるサビで、白サビは亜鉛やアルミニウムにできるサビです。

家庭で作業着のサビ汚れを落とす方法

家庭でサビ汚れを落とす方法はいくつかありますが、汚れの沈着具合によって落としやすさが変わるので、下記の方法を段階的に試してみましょう。

  1. クエン酸を使う
  2. 重曹を使う

クエン酸でサビを分解する

先述の通りサビは鉄が酸化して発生することから、酸性の物質で酸素を中和・分離させることでサビ汚れを落とすことが可能です。

クエン酸は安価で手に入る酸性の物質であり、洗剤の代わりに使える便利なアイテムです。

サビ汚れを落とす方法は、クエン酸を布巾・キッチンペーパー等につけて汚れの部分を覆い、しばらくしてからサビ部分をブラシで擦ります。

時間が経過してサビ汚れが沈着していなければ、この方法だけで綺麗に落とせるはずです。

どうしても落ちない場合は重曹を使う

クエン酸で落ちない場合、重曹を用いてサビ汚れを落としましょう。重曹には研磨効果があるので、サビの部分だけを擦り落とすようなイメージです。

まずは大さじ2杯の重曹と大さじ1杯の水を混ぜ、重曹ペーストを作りましょう。サビ汚れの部分に作った重曹ペーストを塗布して2−3時間置き、ブラシ等で擦れば綺麗に落とせます。

サビ汚れが中々落ちない場合は重曹の割合を増やしてみましょう。ただしブラシで強く擦りすぎると衣類が痛むので、力加減には注意してください。

汚れた作業着を洗う時の注意点

作業着を洗う際につけ置き洗いをすることがあると思いますが、事前に必ず洗濯表示(タグ)をチェックしましょう。

色落ちしやすい生地ではないか、装飾や圧着による縫製はされてるかなど、つけ置き洗いは生地に負担がかかる洗い方なのでケアが必要です。

また、つけ置きを一晩中してしまうと洗剤の色が移る可能性があるので放置しすぎるのはNG。数時間のつけ置き後にすすぎ洗いをしてあげましょう。

汚れやすい現場には防汚加工の作業着がおすすめ

以上が作業着についたサビ汚れを落とす方法でした。

汚れやすい環境で仕事をしている人は防汚加工の作業着を着用するのがおすすめです。防汚加工は汚れが衣類の繊維に付着しにくく、洗濯してすぐに落とせる生地の作業着となっています。

防汚加工だからといって価格が高価になるわけではないので、これを機に汚れに強い作業着を検討してみてはいかがでしょうか。ネット通販なら汚れに強い作業着が簡単に探せます。

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