「じめじめしてて蒸し暑い雨の日って、どうすれば涼しく過ごせるの?」
梅雨時期は湿度が高くてじめっとする日が続きます。普通の空調服を着ても、送風機能がうまく働かないのであまり涼しく感じないことでしょう。

そこで今回は、雨でも着られる空調服の特徴と、雨天時に最適な暑さ対策について解説します。蒸れにくくて涼しいおすすめのレインウェアも紹介するので、梅雨時期の作業を快適に進めたい人は必読です。

雨でも着られる空調服(ファン付きカッパ)の特徴

雨でも着られる空調服(以下、”ファン付きカッパ”)には、

  • 防水性に優れている
  • 通気性に優れた生地
  • 衣服内に水が入りにくい
  • 視認性が高い
  • 汚れに強い

という特徴があります。

以下、それぞれ詳しく説明していきます。

防水性に優れている

一般的な空調服は水に弱いですが、ファン付きカッパなら防水性に優れており、大切なバッテリーを雨から守ることが可能です。

防水とは、生地の中に水が侵入しない状態のことをいいます。耐水圧によって表され、耐水圧300mmなら小雨、耐水圧10,000mm以上なら大雨にも耐えられる性能です。

一般的な空調服にも撥水性(水を弾く性能)に優れた商品がありますが、耐水性は劣るので小雨程度しか防げない点に注意してください。

関連用語:耐水圧とは

通気性に優れた生地

ファン付きカッパは、ジメジメしたところで使用することを想定しているので、通気性にもこだわって作られています。

通気性は、衣服内の蒸気を外に逃がす性質を指す「透湿性」で判断します。この透湿性が低すぎると衣服が汗で蒸れてしまうため、最低でも5,000〜8,000g/㎡程度の数値があると好ましいです。

ただ、どれだけ透湿性が高くても、激しい運動をすれば蒸れる可能性があります。そのため、吸水性に優れたインナーを着用するなど、他にも対策するのを忘れないようにしましょう。

関連用語:透湿性とは

衣服内に水が入りにくい

ファン付きカッパは、一般的な空調服よりも衣服内に水が入りにくい作りになっているのが特徴です。空調服は、ファンに水が入ると送風効果が低下します。また、バッテリーやコードなどの電子機器が濡れると壊れる危険性もあるので、水が入らないかどうかは重要です。

レインウェアメーカー『ジンナイ』 のカッパの空調服『ナダレス空調服』のように、ファンを雨から守れる仕様になっている製品を選ぶと、故障のリスクを下げられます。

視認性が高い

ファン付きカッパは雨の日に作業することを想定して作られているため、ほとんどの製品に反射材がついています。視認性が高く、暗い中でも安全に作業できるのが特徴です。

特に、雨の日は車からの視界も悪く、危険を発見しにくくなってしまいます。1時間あたりの交通事故件数の割合は、晴れの日に比べて約5倍にもなるので、視認性の高さは重要です。

参考:JAF「[Q]雨の日に増えるのはどんな事故ですか?」

汚れに強い

ファン付きカッパは、雨の中でも快適に作業できるよう、布の表面に撥水加工防汚加工が施されている製品が多い傾向があります。汚れに強く洗濯や 手入れがしやすいのが特徴です。

そのため、雨の日の作業だけでなく、汚れやすい場所での作業にもおすすめです。泥や汚れがついてもさっと一拭きするだけで取れるので 、ストレスなく作業を続けられます。

雨天時の作業における暑さ対策

雨天時に作業するなら、

  • 吸水性に優れたインナーを着る
  • 透湿性に優れたレインウェア・カッパを選ぶ
  • 空調服にファンカバー・スペーサーを装着する

の3つの対策がおすすめです。

以下、それぞれ解説します

吸水性に優れたインナーを着る

雨天時の作業では、ファン付きカッパの中に吸水性に優れたインナーを着るのがおすすめです。ポリエステル綿など、吸水性に優れた生地を選びましょう。

いくら通気性に優れたファン付きカッパを着たとしても、湿度の高い日はどうしても服の中がジメジメしてきます。服の中がジメジメすると、汗がうまく蒸発せず、体の温度を下げられません。

温度が下がらなければさらに汗が流れるので、無駄に体力を消耗することになります。快適な衣服内環境を実現するためにも、インナー選びは大切です。

透湿性に優れたレインウェア・カッパを選ぶ

雨天時に服の中が蒸れないようにするには、透湿性に優れたレインウェア・カッパを着ることが大切です。大人が1時間にかく汗の目安は、安静時が約50g、運動すれば約500g〜1,000gといわれています。

つまり透湿性は、安静や軽い運動程度なら5,000〜8,000g/㎡、激しい運動するなら10,000〜20,000g/㎥以上を目安に選ぶようにしましょう。

空調服にファンカバー・スペーサーを装着する

空調服は、バッテリーやコードなどの電子機器があるため、なるべく水に触れるのは避けるべきです。ファンカバーを用いて、雨水がファンから侵入しないように工夫しましょう。

またカッパが雨に濡れて重くなると 、ファンの空気取り込み口のスペースがなくなり効果を発揮できなくなってしまいます。ファンにスペーサーを取り付けるなど、スペースを確保できるように工夫することが大切です。

関連記事:ファン付き作業着(空調服)って雨に濡れても大丈夫?水濡れ対策も

蒸れにくくて涼しいおすすめのレインウェア

ジーベック 32000 レインウェア上下セット

耐水圧10,000mm・透湿性20,000g/㎥と高い性能を誇るジーベックのレインウェアです。上下セットになっているため、下半身もしっかり防水できます。

小雨から大雨まで幅広く対応可能で、台風の日でも問題なく着用することが可能です。また通気性に優れており、着用したまま運動しても蒸れません。

大きめのフードがついていて、雨から頭も守れます。フードの締め加減は首元のゴムで調節できるため、風の強い日でもフードが脱げる心配がありません。

カジメイク 7710 [通年]東レコーテックス ブリザテック KJレインパーカー(男女兼用)

防水加工を施したポリエステル100%の生地を使用。軽くて丈夫な仕上がりが特徴のカジメイクのレインパーカーです。
縫い目には防水テープが貼られているため、縫い目からの水の侵入もしっかりと防いでくれます。

また、袖口には調節可能なマジックテープが付いており、袖からの水の侵入も防ぐことが可能です。

裏メッシュ仕様になってるので通気性もよく、雨の日でもジメジメしにくい仕様になっています。そのうえ、表面には樹脂など撥水素材を塗布処理してるので、水分や汚れを弾くのも大きなメリットです。

ジーベック 32002 C.ZONE レインジャケット[男女兼用]

耐水圧と透湿性に優れ、水の進入をしっかりと防ぎながらも蒸れにくいジーベックのレインジャケットです。耐水圧は10,000mmあるため、激しい雨でも中に水を通しません。また、透湿性は5000gもあり、ジメジメした日でも多少の運動であれば蒸れることはありません。

おしゃれなカラーとスタイリッシュなデザインで、 普段着として使用することも可能。「レインジャケットっぽさを出したくない」と考えている方にもおすすめです。

空調服をお得に買うならネット通販がおすすめ

今回は、ファン付きカッパの特徴や、夏の雨天時の暑さ対策、おすすめのレインウェアを紹介しました。

衣服内のジメジメを抑えたいなら、透湿性に着目して選びましょう。安静に着るだけなら5,000〜8,000g/㎡が、激しい運動がしたい場合は10,000g/㎥以上がおすすめです。

また、雨がひどい場合は、ファンカバーやスペーサーを用いるようにしましょう。ファンカバーはファン内部への水の侵入を防ぎ、スペーサーは雨でカッパが重たくなっても空気の通り道を確保してくれます。

高性能なファン付きカッパを購入するなら、作業着専門ネット通販がうってつけ。高性能な製品をお得に手に入れることが可能です。これからファン付きカッパやレインウェアを購入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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