ハードな現場仕事には欠かせない存在の作業服ですが、その機能や特徴は作業服によって様々な種類が存在します。

特に夏場は暑くて汗をかくことが多いため、作業服の吸汗・速乾、さらに吸湿性もチェックしたいところです。

そこで今回は、「吸汗や速乾って何が違うの?必要なの?」という人にも納得いただけるように、作業服における吸汗・速乾・吸湿の重要性と、作業現場別おすすめ商品をご紹介します。

作業服における吸汗・速乾・吸湿とは

作業服において吸汗や速乾、吸湿性とはどのような役割を担っているのかを解説していきます。

これを知っておけば、作業服選びにおいて自分が求める性能かどうかを簡単に見極めることができますね。

吸汗・速乾性は汗をかきやすい夏場に必須

夏場は汗で服がびしょびしょ

暑い夏場は仕事をしていると汗が流れて体力を消耗してしまいます。作業服も汗でびしょびしょになって気持ちが悪いですよね。

吸汗・速乾性に優れた作業服なら、普通の洋服よりも素早く汗を吸収して乾かしてくれるので、快適な着心地を維持しやすいんです。

このような吸汗と速乾機能の構造は、以下の3つの仕組みと加工によって成り立ちます。

1.異なる太さの繊維を重ねて階層化させることで、ポンプのように内側の汗を外に移して蒸発させることができる(毛細管現象と呼ばれる)

2.生地を二重構造にする方法で、肌に触れる生地を吸水力に優れたセルロース系繊維を使用して、外側に合成繊維を使用すると、毛細管現象で水分が外側に移動することで表面積が広がり乾きやすくなる

3.親水性(吸水性を高める効果)のある加工剤を生地に塗布することで、吸収した水が表面全体に広がって乾燥性を高める

(参考:日本繊維製品・クリーニング協議会

吸汗・速乾性に優れた生地は、肌触りも良くてドライな状態をキープできるため、たくさん汗をかいても問題なし。洗濯してもすぐに乾くというメリットもあります。

吸汗性に優れた商品

こちらのつなぎは綿100%の素材で非常に肌触りがいい生地になっています。もちろん吸汗性も抜群で、季節を問わず着用できますね。

実はこの綿素材自体が、吸水性と肌触りに優れているという特徴を持っていて、繊維自体にも水分を含むことができます。

よく汗をかく人や、汗で作業服がびしょびしょになって気持ちが悪いという人は、綿の素材を選ぶといいかもしれません。

9000 桑和 人気No1 綿100%つなぎ 続服
9000 桑和 人気No1 綿100%つなぎ 続服

コンプレッションで汗を素早く吸収

コンプレッションとは体にぴったりとフィットするインナーウェアのことで、汗を素早く吸収して気化する素材のものもあります。

夏場は着用するだけでひんやりする「接触冷感機能」が付いているコンプレッションもあり、屋外でも体の表面を涼しく保てるため快適です。

それだけでなく、直接肌に触れるコンプレッションは汗を気化して蒸発させる生地のため、汗を効率的に吸収し、全体に水分を分散させて素早く乾燥する仕組みになっています。

空調服のファンによる送風によって、コンプレッションが吸収した汗をより早く乾燥させることもできるので、相性は抜群ですね。

コンプレッションの詳しい機能については、下記リンクで分かりやすく解説しています。
【コンプレッションウェアって?着る意味あるの?】機能や効果をご紹介!

75124 自重堂Z-DRAGON
75124 自重堂Z-DRAGON [春夏用]ロングスリーブ(男性用)

吸湿性が高いと汗で蒸れにくい

吸湿性が高いと汗で蒸れにくい

作業服における吸湿性は、汗で体が蒸れてじめじめするのを防いでくれるので、涼しさと爽やかな肌触りを維持できます。

吸湿性を高める上で欠かせないのが空調服です。空調服とは作業服にファンがついていて、風が服の中で吹き抜けることで、涼しさを保てる仕組みの服です。

そもそも吸湿性とは、液体ではなく気体の汗を吸収するというイメージで、綿素材の方が吸収性能が高いです。

吸水性とは少し違い、水分そのものを吸収するわけではないので注意しましょう。

空調服は通気性抜群で熱中症対策にも

少し話はそれますが、空調服は熱中症対策としても実用的なんです。

体温が上がると体の熱を下げるために汗をかくのですが、ただ単に汗をかき続けても体は涼しくなりませんよね。

これは適度に空気の流れができている環境下であるかどうかが関係していて、空気の流れができていないと無駄に汗をかき水分を失っているだけなんです。

空調服で全身に空気を流すことで、最低限の汗だけで蒸発・気化させることで体の表面を冷やします。

空調服は暑い作業現場でも快適に過ごせる作業服なので、着用者の作業効率を高めるとともに、熱中症といった病気のリスクを減らせるので、導入するメリットはかなり大きいですね。

空調服・ファン付き作業服の商品をチェックする

作業場別おすすめ商品

ここからは作業場別におすすめの作業服を紹介していきます。

自分の職場環境によって、どういう機能・性能が必要なのかは人それぞれだと思うので、業種や作業内容の具体例を交えつつ、適した商品もご紹介します。

建設・建築現場におすすめの作業服

建設・建築現場におすすめ

建設・建築現場は夏場だと日差しの強い外での作業が大半を占めるのではないでしょうか。

となるとやはり必要なのは暑さ対策ですよね。バートルの長袖ブルゾンはメッシュ素材で通気性抜群なので涼しさを保ちつつも、日差しを防げる長袖の作業服となっています。

こちらの作業服の最大の特徴としては、汗のベタつきを抑える吸汗速乾加工が施されていて、汗をかいてもさらりとドライな着心地をキープしてくれます。

防汚加工で汚れにくいので仕事にも集中できますし、素材もポリエステル80%と丈夫で長持ちです。

バートル 7061 [春夏用]ソフトトロピカル長袖ブルゾン

バートル 7061 [春夏用]ソフトトロピカル長袖ブルゾン

清掃・ビルメンにおすすめの作業服

清掃・ビルメンにおすすめ

清掃業者の人や、ビルメンテナンスの人に最適な作業服は自重堂の長袖ブルゾンです。

伸縮性にも優れて脇から袖までのオリジナル製法で動きやすくて快適です。

素材は綿とポリエステルの混紡素材となっておりストレッチ性も高いため、動き回る作業が多い人でもストレスなく動けるようにサポートしてくれます。

JIS規格の厳しい審査基準をクリアした作業服で、帯電防止加工されているのも特徴的です。電子機器を扱う作業でも安全ですね。

47800 自重堂 エコ 5バリュー 長袖ブルゾン(JIS T8118適合)

47800 自重堂 エコ 5バリュー 長袖ブルゾン(JIS T8118適合)

運送・倉庫におすすめの作業服

運送・倉庫におすすめ

運送・倉庫作業をする人におすすめなのが、「バートルの長袖ジャケット」です。

スリムなデザインでトラックや重機などの運転時も一切のストレスなくスムーズで、ストレッチ性にも優れているため動きやすいです。

脇の部分はメッシュ加工が施されており、通気性と吸汗性が高いので暑さ対策もバッチリです。

運送・倉庫作業だけでなく、業種を問わずデザインと性能を兼ね備えた万能な作業服ですね。

バートル 7091 [春夏用]ドビークロ
バートル 7091 [春夏用]ドビークロス長袖ジャケット(JIS T8118適合)

まとめ

以上が作業服における吸汗・速乾・吸湿についてでした。それぞれの特徴を簡単にまとめてみましょう。

吸汗・速乾性が高いと汗を効率的に吸水できて、すぐに乾きやすくなります。

吸湿性が高いと蒸発した汗などの湿気を吸収しやすくなるので蒸れにくくなり、生地がベトつかなくなります。

気持ちよく安全にお仕事をするためにも、作業現場に適した作業服を選ぶことも大事ですね。