作業着としてのズボンを選ぶ際、どのようなズボンを選んだらいいかお悩みになることも多いのではないでしょうか。デザインも色々ありますし、機能性もたくさんの種類があります。

そこで今回はユニフォームのプロフェッショナルである私たちが様々な角度から選び方についてご紹介します。

人気でおしゃれな作業着は?

まず大前提として、人の趣味嗜好は様々ですから「これを着たら必ずおしゃれ」というようなものはありません。

ただブームはあります。

最近のトレンドは細身のシルエットの作業ズボンが人気の傾向です。作業着ではなくプライベートで着るようなデニムなどのボトムスも細身のものが人気ですよね。その傾向がそのまま作業着にも現れているのではないでしょうか。

外出しやすい作業ズボンが人気

素材も丈夫なものを利用し、色合いもカーキ色が多いのでカーゴパンツに見えるようなデザインが増えてきています。作業着を着たままコンビニなどに立ち寄る機会が多いですから、その際になるべくオシャレに見られるためにはなるべく作業着に見えないような服装が人気です。

シルエット・デザインの魅力から選ぶ

トレンドは先程もお伝えした通り、トレンドは細身やカーゴパンツのようなデザインが人気です。ただし、実際に販売されている作業ズボンは様々ですから順にご紹介していきます。

スリム・細身のデザイン

細身のデザインの作業ズボンを着用することにより、今どきでおしゃれなシルエットにすることができます。また下半身を細くすることにより、例え痩身でない人でも細いシルエットに見えるというような効果があります。


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例えば上記のような作業ズボンは細身ですので、一見動きにくそうですよね。動きにくさは作業ズボンとしては致命傷です。ですが最近ではストレッチ素材の研究が進んでおり、細身でも動きにくいという心配は不要です。

ウエストの大きいサイズ

腰回りに贅肉が付いてきてしまった場合、単純にウエストの大きいサイズのズボンを選んではいないでしょうか。するとウエストだけではなく膝下まですべて大きいデザインとなってしまい太っているように見えてしまうのではないでしょうか。

そのような場合はカーゴパンツを選ぶことをおすすめします。

カーゴパンツはウエストが大きくても、膝下から徐々に細くなり足首はキュッと締まっています。そのようなデザインのおかげで太って見えない効果があります。


バートル 4037 ストレッチカーゴパンツ
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こちらのアイテムは、カーゴデザインなだけでなくストレッチ素材にもなっていますので動きやすさも確保されているのでオススメです。

迷彩柄

迷彩柄は元々軍用に開発された機能性ですが、今では一般化しデザインとして市民権を得ています。プライベートで着るようなボトムスでも迷彩柄のデザインは多いですよね。普段着のように見えるので外出もしやすいです。

作業ズボンにも迷彩柄のデザインは多くあります。


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迷彩柄は蛍光色のような膨張色と違いあまり目立つ色合いでないので、細身のシルエットに見えるという効果があります。

デニム

最近の作業着にはデニムデザインも登場しています。どう見ても普段着のように見えますので気軽に着れます。


自重堂Z-DRAGON [春夏用]ストレッチデニムノータックカーゴパンツ
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ですがそれであれば普通のデニムを作業ズボンとして着用すればよいのではないかと思いますよね。違いは作業ズボンとして開発されていますので丈夫で安価です。これらの要素は重要で、作業ズボンは現場で着用するため汚れやすくダメージも受けやすいです。丈夫であれば損傷に強いですし、仮に汚れて使えなくなっても安価であれば買い直しやすいので安心です。

ワイルドな見た目に見えることも人気の理由の一つでしょう。

チノパン

先程ご紹介したデニムと違い、ワイルドとは真逆に紳士的に見せたい方に人気なのがチノパンのようなデザインの作業着です。


自重堂Z-DRAGON [春夏用]ストレッチノータックパンツ
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実は迷彩柄と同じようにチノパンも軍服として開発されたのが始まりですが、現在では紳士的な見た目の象徴の一つになっているのは意外ですよね。

作業ズボンを履く人が全員現場で作業をするわけではなく、取引先を訪問することも多い人もいます。ですからチノパンのようなデザインは根強い人気があります。

女性向けデザイン

最近は現場作業のある仕事でも女性登用の動きが活性化しており、それに伴い女性向けの作業ズボンも様々な商品が開発されています。


バートル 7089 制電ストレッチレディースカーゴパンツ(JIS T8118適合)
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こちらの商品はチャックが太ももの部分に付いており、デザイン性が高く女性に一番人気のレディース作業ズボンです。しかもストレッチ素材で、静電効果もありますから作業着として有効です。

もちろん付属しているチャックはデザインとしてだけではなく機能性の面でもありがたい仕様です。スマホなどの小物を入れておくのにも便利ですし、野帳(レベルブック)も収納することができます。

もっと様々なレディース向けの作業ズボンが見たいという方は以下のリンクをご参照ください。

≫ 人気のレディース秋冬ワークパンツ一覧へ

季節から選ぶ(素材から選ぶ)

ここまではデザイン性から様々な作業ズボンの選び方を説明してきましたが、季節性を考えることも重要です。

一般的に作業は屋外ですることが多く、季節や天候の影響を大きく受けます。また屋内であっても冷暖房環境が整っている場面は少ないでしょう。

皆さんもご存知の通り、暑さや寒さを凌ぐためには機能性や素材から選ぶ必要があります。

春夏の場合(メッシュや速乾など)

暑い季節の場合には通気性が重要です。熱が衣服の中に籠もると、熱の逃げ場がなく熱中症の原因になりかねません。

また汗をかきやすい季節ですから、汗が衣服に付着すると不快感もあり動きにくくもなります。
例えば下記のようなメッシュ加工が施された作業ズボンであれば直接ズボンに汗が付着しませんし、汗も乾きやすくなる効果があります。


自重堂 クールメッシュツータックカーゴパンツ
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他にも速乾性のある素材ということであれば、


自重堂 吸汗速乾ワンタックパンツ
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ポリエステルと綿を混紡した速乾素材の作業ズボンもおすすめです。

秋冬の場合(防寒や裏起毛など)

秋冬の場合は、暑い季節とは逆に熱を逃さないことが重要です。

防寒というと裏起毛になっているようなズボンが頭に浮かぶ方も多いと思いますが、下半身が太っているように見えてしまうというデメリットもあります。

なので保温効果のある中綿素材の防寒作業ズボンを選ぶ方も多くいます。


自重堂 中綿シンサレート防水防寒パンツ
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また寒さだけではなく防風対策も必要です。


バートル 7512 リップクロス防風防寒カーゴパンツ(男女兼用) 裾上げ可 テーパードシルエット
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なんとこちらのアイテムは、裏側にアルミフィルムラミネート加工までされており大変協力な防風効果を持っています。とにかく寒さが苦手という方に大変おすすめです。

機能性から選ぶ

デザイン、季節から選ぶだけでは十分ではありません。

実際には作業ズボンを履いて仕事をしなければなりませんから、仕事をする上での機能性は非常に重要です。

ポケットの多さ

現場での仕事中、作業に必要な小道具などを収納するためにカバンを用意するわけにはいきません。なぜならカバンは動きやすさに制限がかかってしまうからです。

そんなときにポケットがあると、ペンやノート、金槌などの小道具を収納しておくことができて非常に便利です。


LWP63002 Lee カーゴパンツ(女性用)
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このズボンはカーゴパンツのタイプになっていておしゃれです。カーゴパンツは元々膨らんだデザインになっているため、ポケットに物を収納してもあまり膨らみは気になりません。

通常は後部に付いているポケットですが、両サイドにあると作業をしながら道具を取り出しやすく便利です。

ストレッチで動きやすい素材

ストレッチ素材というと皆さんは細身のズボン(だから動きやすい)をイメージされるかもしれませんが、実際は様々なタイプな作業ズボンがストレッチ素材で開発されています。


自重堂 綿100%ストレッチ ツータックパンツ
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このようなポピュラーなスタイルの作業ズボンもストレッチ素材になっています。綿100%で作られていますので、保温性も通気性も問題なく通年で着用することができます。


TS DESIGN ライトテックメンズカーゴパンツ
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またこのようなカーゴパンツタイプの作業ズボンにもストレッチ素材のものがありますので、動きやすさを重要視したい場合はまず選びたいデザインを考え、その上でストレッチ素材の作業ズボンがないか探してみると良いでしょう。

丈夫・耐久性であること

作業ズボンとして着用する以上、膝などに破れて穴が空いてしまうこともあるでしょう。ですから耐久性があり丈夫であることは重要です。


ジーベック 2182 現場服ストレッチ制電リブ付きパンツ 裾上げNG
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作業ズボンの中には、膝の部分に補強用の布が装着されているタイプも存在しています。作業によっては常に膝を付くような仕事もありますから、最初から補強されていると膝への負担も軽減されますし、丈夫にもなり一石二鳥で安心です。

防水・防雪タイプ

水分の多いものを扱うような現場では(水を撒くような状況もあるでしょう)、防水タイプの作業ズボンがおすすめです。

特に地面がコンクリートになっている場合、水が吸収されず水溜りとなってしまい、歩く度に水が跳ねてズボンにかかってしまいます。そのようなときに防水タイプであれば安心ですよね。


桑和 防水防寒ズボン
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こちらの商品のような防水タイプの作業ズボンであれば防寒対策も施されており、さらに雪を扱うような現場でも問題が無いように開発されています。

ちょっとした雨が降っても良いのも嬉しい点の一つです。

色から選ぶ

作業ズボンを選ぶ際は、色合いを考えることも重要です。土汚れがよく付着するような場合は、カーキ色のものを選ぶことで汚れの目立ちを防ぐことができます。

油など汚れとして作業ズボンに付着すると黒色の汚れとなってしまうような場合もあるでしょう。そのような現場では先ににご紹介しているようなデニムタイプであったり、そもそも最初から黒色タイプのアイテムを選ぶのがよいでしょう。

では汚れが目立ちやすい青色や緑色のような作業着がどうしてあるのかについて考えたことはあるでしょうか。

既に業界として、色合いが決まっているような場合もありますが、そもそも選ばれるようになった理由は違います。実は青色は清潔感、緑色は安心感など色が持つ効果からチョイスされるようになったのが理由です。

さらに詳しい理由について知りたい方は下記のリンクをご覧ください。

<関連記事>
作業着・作業服の色には理由があります!人気の理由と選び方のポイント

裾上げしなければならないかどうか

それから最後に考えなければならないのは「裾上げ」です。これは意外に見落としがちな点ですので注意してから購入するようにしてください。

実は作業ズボンの中には、機能性を保つために特殊な作り方をしているようなものも存在しています。そのような作業ズボンを裾直しすることは困難です。

ですから裾直しが必要そうな丈の長さの作業ズボンを購入する際には、裾直しが可能かどうかを確認してください。

裾直しが可能でしたら、ミシンで裾直ししても良いですし、最近はテープや特殊な糊で裾直しするという方法もあります。


バートル 5106 [春夏用]パワーカーゴパンツ(綿100%) 裾上げNG
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私たちのストアでは、裾上げができない商品については「裾上げNG」と記載されていますので、上記のような商品の場合はサイズをしっかりと見てから購入してください。

ただし他にも考えなければならないことがあります。

例えばカーゴパンツタイプの場合、足首の部分が締まっていますので多少サイズが違っていてもかかとに衣服がかかってしまうということはありません。

それから作業の際にブーツを履くような場合も裾直しを考慮しなくても良いことがあります。カーゴパンツと同じ要領で、足首を靴と一緒に縛ってしまいますので、多少サイズが違っていても問題ありません。

あなたに大切なのはデザインなのか機能性なのか

以上が作業ズボンの選び方でした。

たくさんの作業服開発メーカーが、様々なニーズに応え商品を開発しており、年々選択肢は広がっています。

ですから作業ズボンを選ぶ際に最終的に考えるべきは、自分が働く現場ではデザイン性を重要視しなければならないのか、それとも機能性を最優先するべきなのかを考えましょう。

その比率が10:0となることもあるでしょうし、多少汚れるしダメージも受けるけれど酷くはないという場合には6:4というバランスでデザインと機能性を考え作業ズボンを選ぶことができるでしょう。

また今回セットアップはあまりご紹介しませんでしたが、上着との相性も考える必要があります。

本記事でどのようなタイプの作業ズボンが存在しているのか、一通り把握してもらった上で、あなたに最適な商品を選んでください。