溶接作業など、火を扱ったり、高温の物質を扱う際に着用する作業着は、しっかりと防炎性や耐熱性を持ち合わせていなければなりません。
うっかり火が燃え移ってしまったり、高温に耐えきれず作業着が溶けてしまうということもあるでしょう。
今回は作業着を多く取り扱っている当社からおすすめの防炎・難燃・耐熱の作業着についての解説や、おすすめの作業着についてご紹介していきます。
防炎・難燃・耐熱の違い
どれも似たような言葉に思えますが、その性能や役割は微妙に異なりますのでご注意ください。
防炎とは
防炎を一言で説明すると「炎が広がるのを防ぐ性能」のこと。つまり燃えないというわけではありません。
防炎ラベルというのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。
基本的に衣服に利用されるラベルではありませんが、これも同様の機能を指し示しています。
防炎ラベル(外部サイトリンク)
難燃とは
難燃を一言で説明すると「燃えにくい性能」のこと。つまりこちらも防炎と同様、燃えないわけではないということです。
耐熱とは
ここまでこれば薄々お気づきの方もいらっしゃると思いますが、耐熱ももちろん燃えないわけではありません。高熱によって「溶けにくい性能」となります。
ちなみに実際に何度まで耐えられるかどうかは素材によって変わります。
耐熱や防炎に優れた素材は?
先程の「防炎・難燃・耐熱」で説明させていただきました通り、基本的にどの性能が付いていたとしても燃えないわけではありません。
燃え広がらない性能も、燃えにくい性能も、高熱への耐久性も、すべて素材によって性能がかわってきます。
綿
最近では化学技術が発達し、熱や炎に強い素材が開発されています。
ですが化学技術の発達以前に最も活躍していた素材は「綿素材」です。
コック服を思い浮かべていただければわかると思いますが、あの白いコックコートは基本的に綿素材で作られています。火をよく扱う仕事ですからうなずけますよね。
ポリエステル
ポリエステルも熱に強い素材として有名です。もちろん高熱によって軟化することはありますが、液化までは相当高い温度が必要となります。
アクリル
ポリエステルほど熱に強いわけではありませんが、アクリルにも耐性があります。
ポリカーボネート
ポリカーボネートという名称を初めて聞く方もいらっしゃると思います。ポリカーボネートはプラスチックの一種です。
熱に強い素材で、なんと自己消火性能を持っています。
そして実はポリカーボネート以外でも、素材と素材を組み合わせ自己消火性能を持っている素材は他にもあります。今回は有名どころをいくつかピックアップさせてご紹介させていただきました。
おすすめの防炎・難燃の作業着は?
売れ筋から中心にご紹介していきます。
熱に耐えるのであれば当然肌がむき出しになってしまってはいけませんので、長袖を中心にアイテムをご紹介しています。
熱に対する性能をご紹介しながら「自己消火性能」という驚きの素材についてご説明しましたが、こちらの商品はその自己消化性能を持ち合わせたアイテムです。
一見シンプルな作業着に見えますが、心強い作業服なんです。
難燃性に加え、耐薬性まで備え、さらに帯電まで防止してくれるという機能性の塊のような作業着です。JIS規格にも適合しています。
これだけの機能性を有していると、さぞかし着心地も悪いんじゃないかと聞かれますが、ストレッチ素材で作られており、動きやすいんです!
最後にご紹介するのはツナギタイプの熱に強い作業着です。
ツナギのメリットは、上下別の衣服ですと体を丸めた際に気づかぬうちに背中の部分が丸出しになってしまい、運悪くその部分に熱が飛んでしまうと大きな事故につながりかねません。
その点、つなぎタイプでしたら背中が露出するような心配はありませんので、安心して作業に取り組むことができます。
自己消化機能を有し、 難燃繊維であるプロテックスで作られていますから火に触れてしまっても炭化するだけで延燃しないのが特徴です。
火の特性を理解して適切な作業着を選びましょう
炎や高温の物質を扱うような作業と一口に言っても、実際には様々な職場があり、その職場に応じて必要な機能性というのは変わってきます。
熱に対する性能だけでなく、素材がどのような機能を有しているのかを確認しながら、自分の職場に最も適切な作業着を選び安全で快適な作業ができるようにしてください。
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