コンクリート製造業や建築現場の作業員など、セメントを取り扱う業種では作業着の汚れに悩まされますよね。
「作業着なので汚れても構わない」と思っていても、頑固にこびりついたセメントは落ちにくく洗濯も大変です。
作業着に付着したセメント汚れはきちんとした手順で対応することで、劇的に洗い落とすことが可能です。今回はその手順やケース別の対処方法を解説します。
このページの目次
作業着のセメント汚れを洗い落とせるのか
そもそも「セメント汚れは洗い落とせるのか」という点ですが、セメントとシミ汚れの2つそれぞれ対処しなければなりません。
特にシミが厄介な存在で、生地の繊維に染み込むと色素を綺麗に落とすのは困難です。
家庭用洗濯では限界があるので、汚れを完全に落とすというよりも目立たないようにするというイメージになります。
作業着のセメント汚れを落とす洗濯方法
具体的にセメント汚れを落とす手順は下記の通りです。
- 乾いたセメントを剥がして落とす
- 油性の溶剤を使ってシミを落とす
- 液体の酸素系漂白剤を使用する
- 洗濯した作業着を自然乾燥させる
以下、それぞれの手順を詳しく解説していきます。
乾いたセメントを剥がして落とす
まずはセメントを剥がします。ヘラやナイフのようなもので生地を破かないようにセメントをこすり落とします。
コツは生地の繊維に沿ってこすると落としやすいです。この作業はコンクリートによって手が乾燥しやすいので、こまめな保湿や手袋を装着するなどして対策しておきましょう。
油性の溶剤を使ってシミを落とす
シミ抜きによく使われるベンジンなどの油性溶剤を使います。
衣類を傷めず油性の汚れを落とすという性質があり、セメント汚れのシミ抜きにも効果的です。
シミ部分に塗布して汚れの油分を溶かすことで洗剤では落ちない汚れも落としやすくなります。
ただし、石油由来の溶剤なので引火性が高く取り扱いには注意しましょう。
液体の酸素系漂白剤を使用する
先ほどの油性溶剤でも汚れがきちんと落ちない場合には、液体の酸素系漂白剤も試してみましょう。
直接シミ汚れの部分に洗剤を塗布して、タオルで汚れをおさえて拭き取ります。
次に酸素系漂白剤を使って高温で洗濯します。作業着の洗濯タグで洗濯可能な温度を確認し、できるだけ高い水温で洗濯します。
洗濯した作業着を自然乾燥させる
洗濯したら、セメント汚れのシミが定着しないように干して自然乾燥させます。
まだ汚れが気になる場合は、油性溶剤やドライクリーニング用の溶剤を使用して再度シミ抜きを試しましょう。
この工程を繰り返すと生地に負担がかかり傷んでしまうので、完璧に綺麗にするのを目指すのではなく、汚れが目立たない程度にするつもりで臨みましょう。
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酸性の洗剤を使う際の注意点
セメント汚れを落とす際に使用する酸性の洗剤は注意点があります。
- 換気をきちんと行う
- ゴム手袋やマスクを着用する
洗濯をする際はこれらをきちんと準備しましょう。
換気をきちんと行う
アルカリ性のセメント汚れを落とす際に中和反応が起きてガスが発生することがあります。
また、油性の溶剤も臭いが非常に強いため衣類や室内にこびりついてしまいます。
換気が十分にされている環境で洗濯を行いましょう。
ゴム手袋やマスクを着用する
油性の洗剤はたとえ家庭用洗剤であっても皮膚や目、口に付着すると危険です。
ゴム手袋やマスクを装着して肌に触れないように気を付けましょう。
洗剤が付着した場合はすぐに水で洗い流します。
作業着を買い換えるならネット通販がおすすめ
作業着のセメント汚れは仕事をする上で仕方のないことです。
汚れはある程度許容して着続けるという人も多いはずですが、汚れたままだと生地が傷んでしまいますし、臭いの原因や見栄えが悪くなることにもつながるので、ある程度のスパンで新しく買い換えることをおすすめします。
ネット通販ならまとめて買えばお得なので、予備も合わせてセットで作業着を買っておくのはいかがでしょうか。