防寒靴(安全長靴)を選ぶ上で重要なのが『蒸れにくさ』と『滑りにくさ』の2点です。
冬の屋外や冷凍倉庫の作業、最近ではアウトドアなどで活躍する防寒靴は、様々なメーカーやブランドの商品が販売され、品質もピンキリな印象です。
用途に応じた機能性を持つ防寒靴を探す人向けに、失敗しない防寒靴の選び方を詳しく解説していきます。具体的におすすめの商品も紹介するので、最後まで読んでみてくださいね。
このページの目次
防寒靴(安全長靴)とは
そもそも防寒靴・安全長靴とは、保温性や防水性を高めることで、寒冷地や作業現場などの環境下でも安全かつ快適に履くことができる靴のことです。
主に防寒対策や耐滑、スチール先芯によるつま先の保護といった目的で履くことが多いですが、最近ではアウトドアやタウンユースで履けるようなカジュアル系統の商品も増えています。
透湿性が高いので蒸れない
保温性を高めた防寒靴は通気性が悪くなるので、防寒靴を履くと暖かくて汗をかいて靴の中が蒸れてしまいます。
しかし蒸れ防止のために、透湿性を高めて汗による蒸気を靴の外に逃し、蒸れにくくする加工がされている防寒靴も増えています。
透湿性の高い生地は決して安価ではないので、靴の製造コストが高くなってしまいますが、快適に履き続ける上で必要な機能なので、蒸れにくさは重視すべきポイントです。
【関連記事】透湿性とは|ユニフォーム用語集:意味/解説/効果など
ラバー素材のソールで滑らない
ソール部分がラバー素材を使用している防寒靴は滑りにくいのでおすすめです。
ラバーは摩擦によってきちんとグリップが効くので、地面が水で濡れていても踏ん張ったり走ったりすることができます。
さらに、滑りにくさは靴底の溝やスパイクの有無も影響します。溝やスパイクがあれば、氷上や積雪でも転倒せずに歩けるので、耐滑性を重視する際は靴底をチェックしておきましょう。
【関連記事】冷凍庫でも滑らない安全な防寒靴を紹介【アウトドアにも最適】
失敗しない防寒靴(安全長靴)の選び方
ここからは失敗しない防寒靴選びのコツを紹介します。
具体的には下記の3点を押さえておくことで、用途に適した防寒靴を探すことができます。
- 3種類の丈から選ぶ
- 疲れにくい軽量タイプ
- 踏み抜き防止・先芯入りの安全長靴タイプ
以下、それぞれ詳しく説明していきます。
3種類の丈から選ぶ
まずは防寒靴の中で、ショート・ミドル・ロング丈の3種類から選びます。
ショートとミドルは、くるぶしからふくらはぎまで覆う程度の長さです。防寒性能だけでなく、軽さ・デザイン・メンテナンス性を重視して使いたい人に向いています。
一方でロング丈は、安全長靴・防寒長靴とも呼ばれます。作業着用・本格プロ仕様の防寒靴として、膝下まできちんと覆うことができるメリットがあります。
ズボンの裾を収納するため、胴が太く重量も重たいのが特徴。その分滑りにくく、靴の透湿性を高めることで蒸れ防止対策がされています。
疲れにくい軽量タイプ
アッパーの一部をプラスチックにしたり、丈を短くしてコンパクトにしたりと、軽量モデルの防寒靴が人気です。
片足400gの軽量タイプや1200gの重たい靴まで、同じ防寒靴でも重量の幅が広いので重さを把握しておくべきです。
重い安全靴は靴底の素材やスパイク、先芯が特殊な加工がされています。一方で軽量のものは、必要最低限の機能にして、カジュアルなデザインや脱ぎ履きのしやすさ、疲れにくさを重視しています。
特にアウトドアで使う場合、その日のコーディネートに合うかどうかも選ぶポイントです。長靴よりもショート丈の方が服装に合わせやすいので、手軽に選べるのも軽量モデルのメリットでしょう。
【関連記事】軽量な防寒靴のメリットとは?軽くて疲れにくいおすすめ防寒靴を紹介
踏み抜き防止・先芯入りの安全長靴タイプ
踏み抜き防止やスチール先芯が入った防寒靴は、安全靴としても使えるので便利です。
安全靴はブーツやスニーカータイプが一般的で、保温性や防水性は重視されておらず、寒冷地や冷凍倉庫内で履くと足元が冷えてしまいます。
屋外作業の場合は冬しか使えませんが、安全靴を履く現場や職種の人はシーズン別で使い分けるのがおすすめです。
おしゃれでかっこいいデザインの防寒靴が人気
普段着のコーデに合わせるような、おしゃれでかっこいいデザインの防寒靴も増えています。
例えば、ムートンブーツやモックシューズは保温性に優れているため暖かく、カジュアルな見た目でコーディネートの邪魔になりません。
長靴タイプの防寒靴も同様に、シンプルでかっこいいデザインが主流なので、いい意味で作業着っぽさがなくて履きやすいです。
【関連記事】おしゃれで暖かい防寒靴とは?普段使いにもおすすめ!
蒸れない&滑らないおすすめの防寒靴
ここからは蒸れない・滑らないという2点を重視したい人向けに、おすすめの防寒靴を紹介します。
ジーベック 85714 ボア付きEVA防寒長靴(ブーツ)
こちらは「ジーベック 85714 ボア付きEVA防寒長靴(ブーツ)」です。
暖かくて履き心地のいい裏ボアインナーが特徴的。ソールは軽量で疲れにくいEVAラバーを使用しています。
ミドル丈で脱ぎ履きしやすいので、長時間履く際は蒸れ防止のためにも、こまめにブーツを脱いで休憩するのもおすすめです。
ジーベック 85781 防寒長靴[先芯無し]
こちらは「ジーベック 85781 防寒長靴[先芯無し]」です。
靴底に鋼鉄スパイクがついているため、氷結面や寒冷地でも滑りにくいという耐滑性の高さが最大の特徴です。
防寒靴にしては重量があって少し重いですが、それだけスパイクやソールに機能性を持たせ、インナーも二重構造を取り入れるなどのメンテナンス性を高める工夫が詰まっています。
高機能な防寒靴(安全長靴)で快適に作業できる
今回は高機能でパワフルな防寒靴を紹介しましたが、デザイン性や軽さ、コンパクトさなど選ぶ基準は人それぞれです。
ただし価格に見合う品質かどうか、素材や作りが丁寧かどうかはメーカーや商品によってまちまちです。
作業着専門のネット通販なら高コスパな防寒靴を探せるので、これから探す人は一度チェックしてみてください。