猛暑が続く日本の夏。子供たちの熱中症対策を真剣に考える親御さんが、増えているのではないでしょうか。
熱中症対策アイテムとして、街中でも見かけるようになってきた、小型ファンが付いた服を「空調服(ファン付き作業着)」といいます。
空調服は、暑い日に外で遊んだり運動したりするお子さんにぴったりのアイテムです。
特に小さなお子さんは、自分で暑さをうまくコントロールするのが難しいため、空調服を着せてあげると、ママパパも安心です。
今回は、子供用空調服の特徴や使い方、他の冷却グッズとの比較を分かりやすくご紹介します。
空調服(ファン付き作業着)のキッズモデルはある?
「空調服って大人が仕事で着るものじゃないの?」「作業員の人が着るものでしょ?」と思われるかもしれません。
しかし、プライベートシーンでも幅広く活用されており、中には子供用の製品もあります。
カラーバリエーションや柄も色々選べるため、お子さんの好みに合うものが見つかりやすくなっています。
また、袖の長さも長袖からベストタイプまで出ているので、着用シーンに合わせて選ぶと良いでしょう。
子供用空調服の3大メリット
子供用空調服の3大メリットについて解説します。
1. 熱中症予防に効果的

夏の炎天下で遊んでいると、つい夢中になって水分補給を忘れがちですよね。
特に、大人に比べて体表面積が小さい子供は、体温調節が苦手で、気づかないうちに体温が上昇するケースがあります。
空調服を着ていれば、服の中に風が通るので、体が暑くなりすぎるのを防いでくれます。
午前中の体育や外遊び、レジャーシーンに大活躍してくれるでしょう。
2. 洗濯可能で衛生的

活発な子供たちは、汗をかきやすいものです。
空調服はファン部分を外せば、洗濯できます。
洗濯方法も簡単で、通常の洗濯機で洗えるものがほとんどです。
速乾性の高い素材を使った製品も多く、乾燥にも時間がかかりにくいです。
何度でも清潔に使えるので、毎日の登下校にもおすすめです。
3. サイズアウト後もファン・バッテリーは継続使用可能
成長期の子供たちの服は、すぐにサイズアウトしてしまいますよね。
空調服は安くはないので、買い替えコストが気になる方もいるかもしれません。
ご安心ください!
空調服は、服部分だけを買い替えれば、高価なファンやバッテリーはそのまま使用できます!
兄弟がいるご家庭では、お下がりとしても使えるので経済的です。
初期費用は他の冷却アイテムに比べてかさみますが、夏場の熱中症対策としての効果を考慮すれば、十分コストパフォーマンスが良いアイテムだといえるでしょう。
子供用空調服のおすすめ活用シーン
子供用空調服のおすすめ活用シーンを紹介します。
特に屋外の活動で、校内、家庭内問わずに活躍してくれます。
1. 運動会、体育祭

体育祭や運動会では、特に応援団や役員の子供に効果的です。
長時間炎天下にいるため、従来は休憩ごとに水分補給と冷却はもちろん必要ですが、空調服を着用すれば活動が快適になるでしょう。
暑い中での行進やダンスの練習も、空調服を着ていれば、いつもより楽にできます。
2. 野外学習

工場見学やボランティア活動などの野外学習や林間学校では、普段と違う環境での活動が続くため、体調管理が重要です。
登山やハイキング時には、汗が引いて体が冷えるのを防ぐ効果もあります。
夜間のキャンプファイヤーなど、熱源の近くで活動する際にも役立ちます。
一日中外で過ごす日には、ぜひおすすめしたいアイテムです。
3. 部活動、クラブ活動

部活動での着用は、練習効率の向上も期待できます。
特に、サッカーや野球、陸上部など、外で活動する部活で重宝します。
熱中症リスクを減らしながら、練習の質を高められるでしょう。
バスケットボールやバレーボールなど室内競技でも、体育館の高温対策に有効です。
体育館は風通しが悪く、熱がこもりやすい環境です。
空調服を使用すれば、換気が不十分な環境でも快適にプレーできます。
着用の可否は、顧問の先生に相談してみるといいでしょう。
4. キャンプ、ピクニック

家族でのキャンプやピクニックでの活用もおすすめです。
特に、テント設営や火おこしなど、普段と違う作業をする際の負担を軽減します。
夜の花火大会や肝試しの時も、汗だくにならずに楽しめます。
5. 水遊び

水遊びや海水浴では、防水・撥水タイプがおすすめです。
ラッシュガード代わりにもなるので、プールサイドや更衣室までの移動が快適になります。
6. 登下校

毎日の登下校中も、熱中症のリスクが気になりますよね。
短い距離だとしても、猛暑や日差しの強さで体力は奪われやすくなっています。
いつもの洗濯で簡単にお手入れ可能なので、暑い季節には、登下校で着用するのもおすすめです。
ランドセルに干渉しないよう、背面ではなく、サイドにファンが付いたものを選ぶと良いでしょう。
他の子供用冷却グッズとの比較
他の冷却グッズと比べて、空調服の優れている点は、体全体をまんべんなく冷やせること、動きながらでも使えること、効果が長時間持続することの3点です。
特に活発な子供の場合、遊びや運動を中断せずに涼しさを保てるのが最大のメリットといえます。
他の子供用冷却グッズとの比較を詳しくみていきましょう。
1. クールネックリング

クールネックリングは首元にかけるタイプの冷却グッズで、手軽に使えるのが特徴です。
特別な準備をしなくても冷たくなり、コンパクトで軽量なので、子供でも持ち運びが負担になりません。
また、1000円以下で買えるものが多く、初期費用が安いのもポイントです。
しかし、冷却効果は首元に限定され、体全体を涼しくする効果は、空調服に劣ります。
効果の持続時間も30分~1時間程度とやや短い傾向があります。
長時間使用する場合は、空調服の方がおすすめです。
2. 冷却タオル

水で濡らして首に巻く冷却タオルは、即効性があるのが魅力です。
色々なデザインがあり、子供が好きなキャラクターものも選べます。
ただし、冷却効果は首周りだけに限られ、体全体の体温を下げる効果としては、空調服に劣ります。
特に、活発に動く子供の場合、すぐにタオルが温まってしまい、頻繁に冷やし直さなければなりません。
また、濡れたタオルから水が垂れて服が濡れることもあり、少し不便に感じる方もいるかもしれません。
3. 冷却ベスト
保冷剤を使用する冷却ベストは、保冷剤が温まってしまうと効果が切れてしまうため、長時間の外出には向きません。
また、多くはベストタイプであり、紫外線もあわせて対策するには、長袖の空調服がおすすめです。
4. 氷嚢
携帯型の氷嚢は、部分的に強く冷やしたい時に便利です。
熱中症で体調が悪くなった時など、急いで体を冷やす必要がある時に役立ちます。
しかし、手に持っている必要があるので、遊びながら使うことはできません。
5. ハンディファン

手に持って使うハンディファン(小型扇風機)は、風を直接当てられるので涼しさを実感しやすいです。
しかし、遊びや運動の最中には使えず、片手が塞がってしまうのが難点です。
子供が走り回っている時に持たせると、転倒した際に危険な場合もあります。
子供用空調服はどこで売ってる?
おすすめの購入先は、ネット通販です。
店舗に比べて、種類が豊富であり、サイズや色を比べながら、お子さんに合うものを選べます。
店舗で実物を見ながら選びたい場合は、スポーツ用品店や大きめのショッピングセンターを見てみると良いでしょう。
子供が空調服を使う際の注意点5つ

子供が空調服を使う際の注意点を紹介します。
以下の5つの注意点を、使用前にお子さんと一緒に確認しておくと安心です。
1. ファン・バッテリーの重さ
ファンやバッテリーがついているので、重さを感じるかもしれません。
軽量化されたものが多いですが、家で少し慣らしてから学校に持っていくといいでしょう。
購入前には、重さの表示を確認し、お子さんの動きを妨げない程度のものか確認しましょう。
2. ファンによる怪我
小さなお子さんは、動くファンに興味津々になり、指を突っ込んで怪我をしてしまう可能性があります。
友達と触れ合って遊んだりしないように、事前によく言い聞かせてください。
ファンに取り付けるカバーもあるので、心配な場合は装着しましょう。
3. ファン・バッテリーの互換性
サイズアウト後の買い替えを検討するなら、ファン・バッテリーと互換性のある大きいサイズがあるかもチェックしましょう。
ファン・バッテリーをそのまま使うことで、コストパフォーマンスをアップできます。
同じメーカーのものであれば、互換性がある場合が多いですが、事前に確認しておくと安心です。
4. バッテリーの管理
バッテリーのセット・保管・充電方法をお子さんによく説明しておきましょう。
充電式なので、前日までにしっかり充電しておく必要があります。
特に毎日使う場合は「帰ったらこの場所でコンセントに繋いで充電する」など具体的にルーチンを決めておくと良いです。
リチウムイオン電池は、発火事故も発生しているので、管理方法には十分注意しましょう。
また、長時間使う時は予備バッテリーがあると安心です。
空調服バッテリーの充電方法や互換性について、詳しい仕組みを知りたい方は、下記の記事をあわせてご覧ください。
外遊び好きな子供達こそ、空調服で暑さ対策を!
子供用空調服は、単なる暑さ対策グッズではなく、子供の健康と安全を守ってくれる強い見方です。
初期投資は必要ですが、長期的に見ればコストパフォーマンスに優れ、何より熱中症リスクを大幅に軽減できます。
外で元気に遊ぶお子さんのために、ぜひこの夏は空調服を検討してみてください。
学校の友達にも教えてあげたくなる、とっても便利なアイテムですよ。
熱中症が心配だからと家にこもりきりにせず、思い切り夏を楽しませてあげましょう!

