クールビズなどの軽装化キャンペーンを受け、服装規定を見直す企業も増え、最近では『ビジネスカジュアル』と言って、上下スーツではなく少し崩したカジュアルな服装で社外の人と会うスタイルがすっかり定着しました。
テレワークの増加や、夏場の熱中症対策にも有効で、社会人としての最低限のマナーを守りつつ、軽装で業務に取り掛かるのは効率的ですよね。
クールビズというとワイシャツにノーネクタイのイメージですが、ポロシャツ派の人も徐々に増えてきています。
実際、ポロシャツはクールビズに最適です。ビジネスシーンでも活用したくなるようなメリットが満載なので、どんなポロシャツを選ぶべきか解説していきます。
今回の記事では最先端のポロシャツビジネスカジュアルについて解説していきます。
このページの目次
ポロシャツを使ったビジネスカジュアルはアリ!
ワイシャツ・スーツがオフィスカジュアルの基本ですが、ポロシャツ姿でも問題なしとする会社もあります。特に外資系やIT企業から増えてきている印象です。
ポロシャツの方が着替えも簡単な上に、動きやすくて涼しいのでスーツに比べると夏場は快適です。
とはいえ、ポロシャツ姿だと見た目がだらしなく見えないか、取引先・お客様に悪い印象を与えてしまわないかという懸念点があるはず。
しかし、それは心配し過ぎかもしれません。
クールビズ対策として環境省が推奨
実は環境省もクールビズ対策としてポロシャツを推奨しています。
過去にはポロシャツは、国からもクールビズに適していない服として公式発表をされていたこともあります。
ですが2012年に新しく「スーパークールビズ」対策を打ち出した際に、ポロシャツを含む多くの軽装服が適した服として認められました。
クールビズを積極的に推奨する企業はクールビズアピールをするため、アロハシャツを着用を認めるようなことも。
さらに2021年からは実施期間を定めないため、気候に応じて各自好きなタイミングでクールビズを実施することになります。
これによりクールビズは活発化していき、ポロシャツも今後一層ビジネスシーンに着用される機会が増えていくでしょう。
「ビズポロ」でフォーマルな着こなし術を身につける
そんなビジネスシーンに注目されているのが”ビズポロ”です。
見た目はYシャツと変わらないのですが、素材がポロシャツと同じなため通気性がよく伸縮性があり、襟元は大襟付きのボタンダウンが付いているのが主流でネクタイを締めると、Yシャツのような見栄えになります。
一般の衣服量販店では「ドライポロ」「ドライメッシュポロ」という名称で販売されています。
吸汗・速乾機能に加え、消臭効果を持つデオドラント機能も備えたビズポロもあるので汗をよくかく方や、臭いを気にしている方におすすめです。
ビズポロ(ポロシャツ)を着るメリット
元々はテニスやゴルフといったスポーツ時に着用するウェアとしてポロシャツが使われていました。
スポーツの際に利用されるということは通気性やストレッチ性に優れているということです。
メリットをまとめると下記の通り。
- 通気性・吸汗速乾性に優れるため夏場でも快適
- 手入れやメンテナンスが簡単
- 1着あたりのコストが安い
- 着替えが楽
一方でデメリットを挙げると、普段着ているワイシャツやスーツに加えて、新たにポロシャツを買う必要がある点と、会社やお客さんによってはポロシャツスタイルをよく思わない可能性がある点です。
クールビズが導入されて10年近く経過したものの、全てのビジネスマンがビズポロなどのビジュアルカジュアルを取り入れているわけではありません。
そこで大事なのが、「ポロシャツはどの程度許容されているのか」という点です。
クールビズの軽装でポロシャツは許容できる?
株式会社アイデムが行なったアンケート調査によると、ポロシャツは75%の人がクールビズで許容できると回答しています。
さすがに短パンやTシャツはほとんどの人が許容できないと回答していますが、ポロシャツは4人中3人は許容できるためオフィスカジュアルとして認められていると言えます。
株式会社アイデム:『クールビズに関するミニアンケート』
とはいえ、結局のところポロシャツの扱いは会社の環境によって異なります。ポロシャツを着用したいのであれば目上の上司や同期の社員など会社に確認をするのが一番確実です。
最低限の身だしなみは守りながら、ポロシャツに切り替えましょう。
また、仕事の関係者やお客様など会社の外から来た方には、ネクタイとジャケットを着用するなどの使い分けは必ず必要です。
ビジネスシーンに使えるポロシャツの選び方
ビジネスシーンにおいてポロシャツの種類や色は仕事に影響を与えます。
ポロシャツを着用する以上、少しでも相手にマイナスな印象を抱かれないように、フォーマルなデザインを選びましょう。
無地・シンプルな色合いを選ぶ
黒・グレー・紺などの暗めのカラーや淡い黄色・水色・ピンクをベースにした、パステルカラーを選択するといいでしょう。
初心者の方は白がおすすめで、見た目の清涼感が増しおしゃれ度がアップします。
注意したいのはポロシャツを長い間着用していると色あせが発生すること。
ポロシャツのベースとなるカラーが薄くなり、みすぼらしい感じを他人に与えかねません。
家庭用染色剤を使い染めるか、思い切って新しいものに変えましょう。
派手な柄はNG!ワンポイントならOK
チェック柄やストライプ柄、キャラクターが描かれた絵柄など派手な柄、デザインは避けましょう。
ベーシックなものは無地のポロシャツ。仮に装飾があったとしても、胸や腕のところにワンポイントを入れる程度に留めましょう。
ちなみに自分で無地のポロシャツ購入しロゴやステッチ、刺繍を縫い付けたりすると他人とかぶらずに、自分の個性を発揮することもできます。
台襟でフォーマル感を出す
台襟とは襟元の土台部分を指し、ワイシャツやポロシャツはこの台襟によって立体的な襟元が作られています。
注意して欲しいのは、ポロシャツによって襟元が平坦になっているタイプがあり、その場合オフィスカジュアルとして着用するのは難しいということ。
やはり襟がピシッと決まらないと、首回りのフォーマル感が生まれません。ポロシャツでもネクタイを着用する機会はあるはずなので、台襟があるポロシャツを選びましょう。
ビジネスカジュアルのポロシャツ着こなし術
着こなし方にも注意が必要なので、詳しく解説していきます。
ボタンはどこまで開けてOK?
ポロシャツのボタンは第一ボタンまで開けても大丈夫です。
特に決まりはないのですが、第二ボタン以降を開けてしまうと見た目がだらしなくなるため、第一ボタンのみであれば清涼感があり無難な印象を持たれます。
ビズポロを着用する場合はボタンは全留めがベターです。
あくまでYシャツの代わりとしてビズポロを着ていくため、ボタンを外したりすると通気性があるビズポロを着用した意味が失われてしまいます。
ポロシャツはタックインすべき?
Yシャツだとタックインしなければいけないですが、基本的にポロシャツは裾を出しても大丈夫です。
企業によってはポロシャツもタックインしなければいけません。
しかし、普通のポロシャツだと、タックインをした場合裾が短いため腰回りが緩くなりせりあがってしまいます。
ビズポロなどのビジネスシーンに向いたポロシャツはYシャツのように裾が長めになっており、タックインをしても裾が持ち上がらずに済むので、違和感なくスッキリとした見た目になります。
オフィスで作業する場合や移動中はラフにタックアウトして、会議や来客のあるときにタックインするなど、柔軟にスタイルを変えられるのもポロシャツの大きなメリットと言えます。
パンツはスラックスかチノパンで合わせるのがおすすめ
カジュアル目のチノパンかフォーマル寄りのスラックスがコーデしやすいです。
スラックスの方がきちんと感が出るのでシーンを問わず着用でき、無難な組み合わせと言えます。
チノパン
カーゴ色系統だとポロシャツはなんでも合います。
その場合、靴は黒や茶色などの革靴で統一すると落ち着いた雰囲気になります。
ビジポロであれば、上からジャケットを羽織っても変に着飾らないです。
スラックスよりもカジュアルっぽさが出てしまうので、ビジネスカジュアルとして着るのであれば、紺やグレーといった色合いでフォーマル感を出しましょう。
スラックス
細見のシルエットが印象的なテーパードのスラックスは大人っぽさを演出してくれます。
主にグレー、黒、紺のスラックスがちょうどよく、靴の色とベルトの系統色を合わせてみたり、手元に時計などのアクセサリーを1点加えるとベストです。
おすすめは、紺色のポロシャツにグレーのスラックスを着用。ベルトに紺色のポロシャツと同系色のベルトを合わせることで、会社であっても適度な遊び心を加えることができます。
ビジネスカジュアルに使えるおすすめポロシャツを紹介!
色や柄がビジネスにおいて重要ということが分かったと思います。
それを踏まえて、ユニフォームタウンで購入できるビジネスカジュアル向けのポロシャツを3つ紹介します。
ハニカムメッシュ半袖ポロシャツ
通気性に優れたマイクロメッシュ素材を使用しており、夏場の汗蒸れ・ベタつきを抑えてくれる吸汗速乾加工が魅力のポロシャツです。
ブラック・ホワイト・シルバー・ネイビーといった落ち着いた色合いから選ぶと、オフィスカジュアルとしても問題なく着用できます。ブルー・レッドはイベントユニフォームやスポーツウェアとしても使えそうですね。
シンプルな無地のデザインに胸ポケットとボタンがついています。バートルらしいシックなデザインでクールビズスタイルに挑戦してみてはいかがでしょうか。
アイトス部屋干しボタンダウン半袖ポロシャツ
部屋干しをする際に嫌な臭いが出ず、着用しても高い抗菌効果を発揮します。
汗をかいても吸ってくれる吸汗性とすぐに乾く速乾性の2つが備わっていますので、
1日中快適をキープして過ごせます。さらに男女兼用で使用できますので使い勝手はいいです。
左胸にはドットボタンがついたポケットがあるので、見た目ではまったく違和感がありません。
しっかりした厚みがあり透けにくい仕様になっており、
ボタンの縫い目がおしゃれ度もアップします。
ただし、高機能なため値段がWeb特別価格2,780円(税抜)になっております。
ドライCVCボタンダウンポロシャツ
通気性が抜群で速乾性が高く、肩・下袖・脇部分には消臭機能が付いた糸を使用しているため臭いも気になりません。
ボタンダウンなためネクタイを付けやすく、
無地なので上からジャケットを羽織ればビジネスシーンにも最適です。
さらに、鹿の子編みと呼ばれる生地を使っており表面に隆起や透かし目を表現し、
肌に触れる面積が少ないためサラッとした触り心地があります。
男女兼用でWebでの特別価格が990円(税抜き)になっております。
クールビズに最適なポロシャツコーディネート
具体的にイメージしやすいように、ポロシャツを使ったおすすめのコーディネート例をいくつかのパターンに分けて紹介します。
ビジネスカジュアルとして着用できるように、フォーマルだけど堅苦しくない印象を重視していきます。
紺色のポロシャツが最も使いやすい
この投稿をInstagramで見る
紺色のポロシャツは知的で誠実な印象を与え、ボディラインも引き締まって見えるなど、メリット満載でおすすめです。
パンツはグレーにすることで、全体的にまとまりのあるコーディネートに仕上がります。紺のポロシャツは合わせやすいので1着は持っておきたいですね。
青の同系色で揃える
この投稿をInstagramで見る
夏場は爽やかな水色など、青系統でコーディネートしたくなりますよね。
水色のポロシャツは同系色の紺色を合わせることで、フォーマルさがグッと引き立ちます。思い切って同系色で全て合わせてみるのもいいかもしれません。
モノトーンでシックに決める
この投稿をInstagramで見る
白のポロシャツは清潔感のある印象で、シーンを選ばず着用できるので非常に便利です。
あえて色合いを持たせずに、黒系のパンツと合わせてみることで、シックで落ち着いたコーディネートにするのもいいですね。
まとめ
スーパークールビズによりポロシャツも推奨されはじめ、新しい認識を植え付けました。
賛否もありますが、社会人としての最低限のマナーを守って着用していれば何の問題はありません。
むしろ、暑い夏には着こなし次第では清涼感のある好印象を与えます。
ポロシャツの色や柄は派手すぎないもの選び、個性を出すならばワンポイントを施したほうがいいでしょう。
どうしても決められない方はビジネス用ポロシャツ「ビズポロ」をベースに購入をおすすめします。
ポロシャツと合わせるパンツも、スラックスはシルエットがきれいなテーパードタイプ、チノパンであればカーゴ色系統でカジュアルすぎずない工夫を施し、靴やアクセサリーとコーデするのもいいでしょう。
今までポロシャツが苦手だった方やYシャツで熱い日差しを我慢してきた方も、そろそろポロシャツデビューしてみてはいかがでしょうか。