まず最初に一口に防寒着といっても、利用シーンは人によって様々です。特に作業着としての防寒の場合には、職場環境によっても選び方は大きく異なってきます。

それからもう一つ、上下別で購入する必要があるのかも考えなければなりません。

上下セットは防寒効果のシナジーは非常に高くなりますが、見た目はいわゆる防寒姿のイメージが強くなってしまいますし、室内に入った際には防寒のためのボトムスの影響で下半身の温度が高くなりすぎてしまうでしょう。

そこで防寒着のプロである私たちが、どのような防寒着をあなたが選ぶべきか、目的別に考えなければならないことや、ショップで人気の防寒着などをご紹介します。

≫ すぐにピックアップ商品を見たい方はこちらから

防寒着の様々な機能性

まずは一通り、どのような機能性や素材の防寒着が存在しているのかを一通りおさらいしましょう。

フード付きの防寒着

フード付きの防寒着

皆さんもご存知の通り、フードはとても防寒効果があります。特に以下のようなシーンではフード付きの防寒着がおすすめです。

  • 風が強く吹くような環境
  • 雪や雨が降るようなシーン
  • 見た目を気にしなくてもいいようなシーン

フードを被ると、やはり見た目には影響が出ます。ですが背に腹は変えられないようなシーンではフードはあなたの心強い味方となります。

取り外し可能タイプのフードもありますので、いくつものシーンを使い分ける必要がある場合にはそのようなタイプの購入がおすすめです。

少し気をつけなければならないのはフード付きのものは、ややカジュアルな印象を与えますので、しっかりとした印象を与える必要がある場合には注意しましょう。

防水・撥水・透湿性のある防寒着

まず撥水と防水の違いについておさらいしましょう

  • 撥水性…生地にシリコンコーティングをして水を弾く機能
  • 防水性…生地が全く水を通さない機能

それぞれの加工について詳しく知りたい方は下記リンクをご参照ください。

(関連ページ)撥水加工とは
https://www.l-m.co.jp/dictionary/water-repellent-finishing/

このように撥水加工は完全な防水ないものの空気は通すため、衣服の中で汗などの湿度で内部が蒸れてしまわない点が優秀です。そしてその湿度をどの程度外部に放出してくれるかどうかが透湿性の指標として測られます。

この点をまとめると、

  • 防水加工…全く水を通さないものの蒸れる可能性あり
  • 撥水・透湿加工…水をある程度弾き内部の湿度を外部に放出してくれる加工

つまり体内が蒸れることよりも水が侵入しないことが重要か、それともある程度水分を弾いてくれるだけで十分なのか、利用シーンを考慮しましょう。

仕事などの作業着として利用する場合には、動き回り汗もかきますので、防水機能よりも撥水・透湿性が大切です。

反射する防寒着

夜間で利用するようなシーンでは、反射機能を備えた防寒着を購入することは非常に重要です。とくに街灯が少ないような場所では、反射機能かどうかであなたの人生を左右してしまうようなこともあるでしょう。

反射というと目立つような色合いで、ビジュアル面であまり優れていないというような印象を持たれる方もいると思いますがそうではありません。

実は服の全てが反射するわけではなく、防寒着の一部に反射するような部分が腕や腰などに搭載されていて、光を照らさなければ反射素材とはわからずデザインの一部に見えるようなものがほとんどです。

見た目を気にしなくても良いようなシーンでは、より反射し目立つような蛍光色の防寒着を選ぶ必要がありますし安全です。

そもそもどうして素材が反射するかどうかについて知りたい方は下記リンクをご参照ください。

(関連ページ)反射テープ
https://www.l-m.co.jp/dictionary/reflective-tape/

防風

防寒着ですから防風対策は殆どの商品が当然されていますのでここでは防風機能の仕組みの解説については割愛します。

なのでここでアドバイスするのは、どの程度の時間、防風しなければならない環境に身を置くのかを考える必要があるということです。

防寒着といっても極度に寒いような環境に耐えうるものとそうでないものがあります。

そして特に身動きが取れずじっとしなければならないような環境は体温での保温効果も徐々に下がっていきます。そのようなシーンでは並大抵の防寒効果では耐えられません。

どの程度寒いのか、自らが動き回ることがあるのか、そういったことを考えながら選ぶようにしましょう。

耐久性

作業着としての防寒服を選ぶ場合、耐久性のあるものを選ぶようにしましょう。

基本的に生地が分厚いもののほうが丈夫ではありますが、素材にも左右される要素があります。例えばポリエステルのようなビニールに近いような素材は破れやすく、綿などの柔らかい素材でしたら破れにくく丈夫です。

伸縮・ストレッチ

仕事で着用するような防寒着の場合、ストレッチ素材で伸縮性があると関節を曲げるようなシーンでも体を動かしやすく作業がしやすくなります。

最近ではボトムスがストレッチ素材で作られるようなシーンが多く、もしかするとそちらのほうが知名度があるかもしれませんが、最近は防寒着でもストレッチ素材のものが増えています。

また動きやすさというような点では、想像を超えるような「超軽量」と呼ばれるような防寒着も登場しています。

保温

保温効果も最近では、優れた機能を持ったものが増えています。

例えばアルミフィルムラミネート加工がされた防寒着の場合、ブルゾンの内側にアルミが貼られており、その保温力は抜群です。

それから細かい点では手首にカフスアジャスターと呼ばれるような機能が備わっているかも見るようにしましょう。手首からの冷気の侵入は体温を奪います。

手首のカフスアジャスターもそうですが、首元などサイズを調整するような部分がチャックになっていると、体のサイズに合わせて調整することができませんので、マジックテープになっているものを選ぶことも考えましょう。

静電・帯電

防寒着の中には静電・帯電機能を持ったものが多くあります。

なぜそのような機能が必要かというと、防寒着は内側に来ている衣服が擦れることにより静電気が起きるようなシーンが多くあるからです。

皆さんも防寒着を着込んだ状態で自動車のドアを開けようとして「バチッ」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。

単純に静電気が起こることも嫌ではありますが、引火するような可能性のあるようなシーンでそのようなことが起こると命取りです。

静電気の影響で防寒着に火が燃え移ってしまう可能性もありますので、そのような作業現場では静電・帯電性を持つような防寒着を必ず選びましょう。

防寒着の主な素材

機能の他に主な素材も一通り覚えておきましょう。

綿100%素材

綿は保温効果もありますが、綿100%で作られた防寒着が目的としているものは防火性能です。

もちろん綿ですから火が全く燃え移らないというわけではありません。

ですがポリエステルなどの素材に比べ火に強いため、調理場で利用するコックコートなどは基本的に綿100%で作られています。

火を多く扱うようなシーンで防寒着を着用する場合には、なるべく綿100%のものを選ぶようにしましょう。

ポリエステル

もっともよく見かける生地の素材がポリエステルではないでしょうか。ここでは生地の性質についての詳細は割愛しますが、以下のような特徴があります。

  • 型くずれしにくい
  • 速乾性に弱い
  • 摩擦や引っ張りにも強い
  • 静電気が起きやすい
  • 熱に強い

この通り非常に優秀な素材です。ただし静電気は起きやすいので注意が必要です。

(関連ページ)ポリエステル用語集
https://www.l-m.co.jp/dictionary/polyester/

ナイロン

ナイロンも非常にポピュラーな素材ですので、詳細は省きますが以下のような特徴があるこをと覚えておいてください。

  • 防風・防水に強い
  • 吸湿性に弱い
  • 速乾性にも優れる
  • 摩擦や引っ張りに強い
  • 熱に弱い

ポリエステルと非常によく似ていますが、水や熱への耐性に違いがあります。

(関連ページ)ナイロン用語集
https://www.l-m.co.jp/dictionary/nylon/

サーモトロンラポジカ素材

近年登場した優秀な素材です。「吸光熱変換機能剤」と「遠赤外線放射機能剤」を1本のフィラメント内に融合し、高い保温性を持たせています。つまり、太陽光や遠赤外線の熱を変換して温かい着心地を実現する素材です。

保温性を重要視したい場合は、こちらの素材で作られている防寒着を検討しましょう。

厳選!用途別のおすすめ防寒着8選(メンズ・レディース)

ここからは、プロが選ぶオススメの防寒着をご紹介していきましょう。人によっておすすめの防寒着はことなりますので、用途別にご紹介していきます。

防風(軽防寒or長時間)

防風効果の高いおすすめの防寒着は2種類あります。

1,軽防寒の場合

<おすすめポイント>

  • 秋頃など気温10〜15度くらいの軽防寒におすすめ
  • 男女ともにサイズあり
  • 軽量
  • 裏地フリース素材で温かい

クロダルマ 軽防寒コート(裏フリース)
≫「クロダルマ 軽防寒コート(裏フリース)」の詳細はこちら

2,長時間の防風が必要な場合

<おすすめポイント>

  • 膝丈までの長さで防風効果が高い
  • 屋外の長時間作業向き
  • 裏地ボア素材で温かい
  • フード付き
  • 男女ともにサイズあり

アイトス 裏ボアベンチコート
≫「アイトス 裏ボアベンチコート」の詳細はこちら

防水

水場での作業や、雨の日のおすすめ防寒着はこちら。機能が盛りだくさんです。

<おすすめポイント>

  • 驚異の耐水圧3000mm
  • 撥水効果あり
  • 目貼りテープの防水加工も
  • 熱を逃さないアルミメッシュ保温効果
  • 取り外し式フード
  • 袖口マジックテープ
  • 男女ともにサイズあり

桑和 防水防寒ブルゾン
≫「桑和 防水防寒ブルゾン」の詳細はこちら

制電素材(静電気対策)・綿100%

引火に注意しなければならない場合のおすすめ防寒着を2着ご紹介します。

1,制電素材の防寒着

<おすすめポイント>

  • 毎年圧倒的な人気
  • 全天候化型保温素材「サーモトロンラジポカ」採用
  • 取り外し式フード
  • ポケット多数(雪やゴミが入りにくいポケット加工も)
  • 袖口マジックテープ
  • 男女ともにサイズあり

バートル 7210 サーモトロン防寒ブルゾン(大型フード付)
≫「バートル 7210 サーモトロン防寒ブルゾン(大型フード付)」の詳細はこちら

2,綿100%で火に強い防寒着

<おすすめポイント>

  • 綿100%で火に強い
  • 洗濯機で丸洗い可能
  • 撥水・防汚加工
  • 取り外し式フード
  • ポケット多数
  • 袖口マジックテープ
  • 男女ともにサイズあり

バートル 8110 チノクロス防寒ジャケット(大型フード付)綿100%
≫「バートル 8110 チノクロス防寒ジャケット(大型フード付)綿100%」の詳細はこちら

夜間

夜間でも目立つ、反射機能を兼ね備えたおすすめの防寒着がこちら。

<おすすめポイント>

  • 反射材使用
  • 防風保温効果
  • カジュアルでデザイン性高
  • 取り外し式フード
  • ポケット多数
  • 袖口マジックテープ
  • 男女ともにサイズあり

アイトス アジト 防風防寒コート[フード付き・取り外し可能]
≫「アイトス アジト 防風防寒コート[フード付き・取り外し可能]」の詳細はこちら

ストレッチ・動きやすさ重視

とにかく動きやすさを重要視したい場合におすすめの防寒着は2つご紹介します。一つはメンズのみですが、もう一つはレディース対応サイズもあります。

1,メンズのみストレッチ防寒着

<おすすめポイント>

  • 伸縮性の高いマルチストレッチが凄い
  • ファイバーダウンが動いても適度な温かさを保つ
  • 中綿素材
  • 収納式フード
  • ファスナー付きポケット

自重堂JAWIN マルチストレッチ防寒ジャンパー(フード付)[刺繍NG](新庄モデル)
≫「自重堂JAWIN マルチストレッチ防寒ジャンパー(フード付)[刺繍NG](新庄モデル)」の詳細はこちら

2,レディース対応のストレッチ防寒着

<おすすめポイント>

  • 軽量ストレッチが新次元
  • 防風ラミネート素材採用
  • 細身でシルエットも◎
  • ゴム式袖口
  • 普段使いも可能

バートル 7410 防風ストレッチ軽量防寒ブルゾン
≫「バートル 7410 防風ストレッチ軽量防寒ブルゾン」の詳細はこちら

▼ユニフォームタウン
https://www.l-m.co.jp/


>>ユニフォームタウンの防寒着・防寒服はこちら