汚れやすい環境で着用する作業服は、色々なタイプの汚れが付いてしまいます。
その中でも落ちにくいと言われているのが油汚れです。
油と水は相性が悪く家でいつも通り洗濯機で洗っても落ちないことが多いですよね。

しかし、落ちない状態で放置してしまうと、油のニオイが残ったり作業服の色が黒ずんだりしてしまう可能性があります。
毎日着用する作業服を長く気持ちよく着るために、油汚れの落とし方や汚れの防ぎ方を把握して活用していきましょう。

【参考記事】油のニオイや黒ずみをキレイに!作業服のパターン別の洗い方▽

 

洗っても落ちない作業服の油汚れ

仕事の際に汚れてもいい服として着用する作業服ですが、汚れはしっかり落とさないと汚れが蓄積されていき見た目が悪くなる他、異臭の原因にもなり着ることが憂鬱になります。

しかし、作業服につく汚れは落としにくい物が多く普段の洗濯方法ではあまり効果がありません。
特に油汚れは水と相性が悪く通常の洗濯時に使用される冷たい水では固まった油が分解されず汚れが残ってしまうので、しっかりと油汚れを落とすためには普段の洗濯とあわせて工夫をする必要があります。

また、油汚れ以外にも作業服には家庭の洗濯では落としにくい汚れがたくさんあるので、それぞれの特徴を押さえて、洗濯の際にしっかりと活用していくようにしましょう。

汚れ種類 特徴
油汚れ(油性) 固まった油汚れは水では落ちないため、洗剤などで分解して落とす必要があります。
泥汚れ(不溶性) 水に溶けない性質のため、泥を繊維からかき出す必要があります。
飲み物などのシミ(水溶性) 水に溶けやすい性質のシミ。汚れた瞬間すぐに対処すれば比較的落ちやすいです。

油汚れの落とし方

機械などを操作する環境で仕事をしていると気が付かない内に機械の油が作業服について汚れていくことが多いと思いますが、洗っても綺麗に落ちないためどんどん汚れが蓄積していって作業服が黒ずんでしまっている人も多いでしょう。

そこで、落ちにくい油汚れを効率的に落とす洗濯方法を紹介します。
また、機械油汚れ以外にも「食べ物の油汚れ」や「皮脂の油汚れ」など様々なタイプの油汚れがあるので、それぞれの汚れを落とす方法も併せて紹介します。
自分の作業服の汚れが落ちなくて悩んでいる場合は一度試してみてください。

【機械油汚れの落とし方】
機械油汚れの場合は、油が固まって繊維に絡みついてしまいます。
しかし、油は酸性のためアルカリ性の石鹸や洗剤を使うことで分解して繊維から剥がすことができます。
この特性を踏まえていつもの洗濯方法の前にひと手間加えることで頑固で落ちなかった機械油汚れを落とすことができるでしょう。

■手順1:バケツに火傷しない程度に熱いお湯(50~60℃)を入れて作業着用洗剤を溶かしておく
■手順2:汚れた作業服をバケツの中に入れて1~2時間ほどつけておく
■手順3:油汚れが浮いてきて水が黒くなってきたらブラシを使用して作業服を擦っていく
■手順4:後は通常通りに洗濯機を使用して洗濯をする

上記の手順をいつもの洗濯の前に行うことで、油が浮き上がり綺麗に落ちるようになります。
しかし繊維の種類や作業服の構造によっては汚れが落ちにくい可能性もあります。

【食べ物の油汚れの落とし方】
食べ物にも沢山の油が含まれています。また飲食店などで働く場合、厨房・フロントに関わらず食べ物の汚れが作業服に付く可能性が高いです。
基本的に食べ物の油汚れは素早く洗うと問題なく落ちますが、洗う暇がなく時間が経ってしまったものは少し厄介です。
そこで通常の洗濯方法の前に下記の手順を加えて食べ物の油汚れを落としましょう。

■手順1:食べ物の汚れが付いた部分に直接液体洗剤を塗る
■手順2:塗りこんだ後に少しブラシで擦る
■手順3:油汚れが浮くのでそのまま通常通り洗濯機で洗う

基本的な手順を紹介しましたが、手順は作業服に付いた食べ物によって変わる場合があります。
物によっては洗濯用洗剤ではなく食器洗剤の方が有効な場合もあります。
食べ物の性質などをしっかりと調べて状況に応じた対応を行っていきましょう。

【皮脂油汚れ】
皮脂の油汚れは洋服が黄ばむ原因になるものです。日頃から汗をかく現場で働いている場合首元や脇の部分が黄ばんで困るという経験はありませんか?
皮脂汚れも油の汚れになるので水となじみにくく普通の洗濯ではなかなか落ちません。
どんどん蓄積して汚れがひどくなる前に下記の手順を試してみましょう。

■手順1:洗面器の中にぬるま湯を入れて作業服の黄ばんだ部分を一度漬ける
■手順2:黄ばんだ部分を濡らした後に直接「食器用洗剤」を塗る
■手順3:塗りこんだ部分を揉んだり、ブラシなどで生地が傷まない程度に擦ったりする
■手順4:ぬるま湯で食器用洗剤を洗い流して、洗濯機で洗濯をする

皮脂汚れは食器用洗剤で分解して浮かすことができます。
また、クレンジングオイルなどでも代用することが可能なので手軽に行えます。
しかし、食器用洗剤やクレンジングオイルなどを付ける時は色が落ちる可能性もあるためつけすぎないよう注意しましょう。

【参考記事】普段からこうした汚れは防止できる!簡単な前処理の方法はこちら▽

 

油汚れを落とす際の注意点

油汚れがついた作業服を洗う際には、いろいろ注意すべき点がいくつかあります。
仕事場の環境で日頃から作業服に油の汚れがつく可能性がある人は、油汚れの落とし方と併せて注意点も押さえておきましょう。

【油汚れを落とす際の注意点】
01.油汚れが付いた作業服をそのまま洗濯機で洗わない
油汚れが付いた作業服の油を、ぬるま湯や洗剤に漬け込む作業をせずに洗濯機で洗ってしまうと、洗濯機の内部に衣類から油が移ってこびりついてしまう可能性があります。
そうなってしまうと作業服だけではなく、他の衣類にも油のニオイがつく可能性があるので気を付けましょう。

02.手が荒れる恐れがあるのでできればゴム手袋などを着けてから揉み洗いを行う
油を落とす際に、ぬるま湯や洗剤などを使って漬け込んだり揉み洗いをしたりします。
その際に、素手で行ってしまうと手の皮脂膜も一緒に洗い流され乾燥しやすくなるため、荒れてしまう可能性があります。
手荒れを防ぐためにもゴム手袋の着用をオススメします。

03.作業服の表記はしっかりと確認しよう
衣類を洗う際にはしっかりと表記を確認してから洗うようにしましょう。
使用されている繊維によってはお湯の温度が決められている物もあるので取り扱い表示を確認せず洗ってしまうと、知らず知らずのうちに服を傷めている可能性があります。

04.洗いすぎないようにしましょう
作業服に限らず、衣類は洗いすぎてしまうと生地が傷んでしまいます。
定期的に洗い清潔さを維持することは大切ですが長持ちさせるためにも、ローテーションできるように作業服を2着ほど持つようにして洗う回数を減らしましょう。

汚れを最小限に抑えるための工夫

基本的に汚れは、しっかりとした手順で洗うと落とすことができます。
しかし、汚れを落とすためにはいつもの洗濯方法よりも手順が増えてしまうため手間になります。
そこで、汚れないようにする工夫も取り入れて洗う回数と手間を減らしていきましょう。

【作業服選びのポイントを工夫する】
撥水・撥油加工されている作業服を選ぼう
撥水・撥油加工とはシリコンやフッ素などを生地の表面にコーティングして水をはじく加工のことです。
この加工が施されている作業服は水や油を弾くため汚れが繊維に染み込みにくくなります。

バートル 6091 ソフトツイルジャケッ
撥水性を備えた作業服です。防汚機能が高く汚れやすい現場にオススメです。

ソイルリリース加工が施されている生地を選ぼう
ソイルリリース加工は撥水・撥油加工とは逆の効果を持っています。
繊維に水が浸透しやすくなる加工を施しているため、汚れてしまった場合も繊維と汚れの間を水が通り汚れを繊維から剥がします。
しかし、同じく水に溶けやすい水溶性の汚れとは相性が悪いので気を付けましょう。

バートル 1511 ヘリンボーン&T/C
汚れた場合でも汚れが落ちやすくなる加工が施されているため、洗濯が比較的楽になります。

【作業服を着用する際に工夫する】
■防水スプレーや撥水スプレーを活用する
現在着用している作業服を汚れから保護する場合は、衣類用の撥水スプレーや防水スプレーを活用してみましょう。
撥水加工と同様に水や油を弾く効果があるのでオススメです。

スプレー

■ベビーパウダーなどを有効活用しよう
ベビーパウダーは汗や油を吸収する性質をもっているため、皮脂汚れで作業服が黄ばむのを防いでくれます。
気になる箇所に軽くつけておくことで効果を発揮してくれるのでオススメです。

ベビーパウダー

頑固な油汚れもひと手間加えて落とそう!

毎日着用して、どんどん汚れてしまう作業服ですが普段の洗い方を少し工夫することで、汚れを落とすことができます。
しっかりと汚れのタイプや特徴を見極めて洗濯をして清潔で綺麗な作業服を保ちましょう。

しかし、なかにはどうしても落ちない汚れや範囲が広くて洗うのに一苦労する汚れもあります。
その時に無理して汚れを落とそうとすると生地を傷めてしまう可能性もあるので、クリーニングも活用していきましょう。

【参考記事】シンプルはもう飽きた!作業着にはどんな色があるの・・・?▽