スクラブについてのお役立ち情報

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医療や介護の現場で使われるスクラブのお手入れに困ったことはありませんか。勤務先でまとめてクリーニングに出すか、クリーニング代を支給してくれるなら良いですが、そうでない場合自分で管理することになります。
普通に洗濯しても大丈夫なのか、頑固な汚れにはどうするのか、そういった疑問を解決する情報をご紹介していきます。

23スクラブはホームクリーニングOK

スクラブとは「ごしごし洗う」という意味があり、強く洗っても生地があまり傷まない特徴があります。昔の白衣やナース服と違って特殊な洗濯方法を必要としないので、一般的な洗濯機やコインランドリーでの洗濯も可能です。

洗濯前のチェック

スクラブは色の濃い商品も多く、白い衣類に色移りする可能性があります。また、病院や介護の現場で使われることの多いスクラブは仕事の性質上、雑菌や汚れが付着してる可能性が高いといえます。
そのため、私服やタオルなどほかの洗濯物と一緒に洗わないようにした方が良いでしょう。

洗濯する前には、ポケットの中にペンやメモが入れっぱなしになっていないかチェックしてください。また、洗濯中にファスナーやボタンがほかの衣類と絡まると生地の傷みの原因となります。
ボタンのほつれや生地の傷みは自分では気づけなくても、意外と患者さんに気づかれてしまいます。

そうした生地の傷みを防ぐためにも、洗濯ネットに入れてから洗濯するようにしましょう。
ほかの衣類との引っ掛かりやゴミの付着を予防して、安全に汚れを落とすことができます。

洗濯~乾燥まで

スクラブの素材としてよく使われる綿やポリエステル素材なら、弱アルカリ性洗剤がおすすめです。また、汚れを浮かせてしっかりと洗い落とすには水温もポイントです。水温が低いと洗濯物の汚れが落ちにくいといわれているので、お湯かぬるま湯で洗うと良いでしょう。
ただし、温度の高い熱湯を注ぐと生地が傷む可能性があります。30℃程度のぬるま湯か、熱めのお湯に水を足すなど調整してください。

洗濯後は早めに、できれば日の当たるうちに干しましょう。深夜や部屋干しにすると、乾くのに時間がかかります。すると、干す時にシワを伸ばしても乾く頃にはシワになることがあるようです。
あまり日の当たらないベランダや、干している時間がないのなら乾燥機を使うのも良いでしょう。もしシワになってしまったら、アイロンをかけてから着用するようにしましょう。

24漂白剤には注意?

漂白剤は汚れの色を分解する効果もあるので、頑固な汚れやシミが目立ちにくくなります。また、漂白剤には種類があり汚れ具合や衣類の種類によって適した用途が違います。
特徴を理解していないと、色落ちすることもあるので注意して使いましょう。

白衣に使える漂白剤

酸素系漂白剤

漂白剤

酸素系漂白剤には粉末と液体の2タイプがあり、色や柄のついた衣類にも使えることが特徴です。漂白効果は、粉末タイプの方が強力といわれています。
一方で液体タイプは、粉末タイプでは使用できない絹や毛のついた衣類にも使えます。また、シミや汚れのある部分に直接染み込ませて効果的に漂白できます。

塩素系漂白剤

漂白効果の強い、除菌・消臭効果も期待できる漂白剤です。頑固な汚れを落とす時に活躍しますが、色物や柄物、絹、毛、ナイロンなどの素材には使うことができません。
ほかにも、衣類に日焼け止め成分が付着しているとその部分がピンクに変色する可能性があります。

還元系漂白剤

酸素系漂白剤と塩素系漂白剤が、『酸化型漂白剤』という種類に分類されるのに対し、それらとは違う『還元型』に分類される漂白剤です。鉄分による黄ばみを落とすことができるので、工事現場で働く方の作業服にも使われます。
水洗いできる繊維なら全ての衣類に使えますが、基本的に白物専用です。色物、柄物には使えないので注意しましょう。

酸化型漂白剤 還元型漂白剤
酸素系漂白剤 塩素系漂白剤  
粉末 液体 液体 粉末
・色物や柄物に使える
・絹や毛のついた衣類には使えない
・色物や柄物に使える
・絹や毛のついた衣類にも使える
・漂白効果は弱い
・色物や柄物、ナイロンなど使えない物が多い
・漂白効果が強い
・色物や柄物に使えない
・鉄分による黄ばみにも有効

漂白剤の失敗例

色落ち

一般的な白衣は白を基調としていますが、スクラブは汚れの目立たない紺色や濃い赤、柄物などがあります。色物は漂白剤によって色が落ちる可能性もあるので注意が必要です。スクラブの場合は、酸素系漂白剤を使うと良いでしょう。

また、漂白剤の成分が繊維に浸透する、または化学反応を起こして色落ちするケースもあります。衣類は繊維の種類によって耐久性が異なり、耐久性の弱い衣類は色落ちが起こりやすいといわれます。
購入したスクラブに始めて漂白剤を使う時は、目立たない部分に漂白剤をつけてテストをしましょう。綿棒などで漂白剤をつけて、乾かしても変化がなければ大丈夫です。

汚れが落ちない

汚れが落ちない原因のひとつとして、洗濯槽の汚れが考えられます。長い期間洗濯槽の掃除をしていないと、洗濯しても衣類の汚れが落ちにくくなります。
漂白剤を使っても効果がない、以前よりも汚れが落ちにくくなったと感じるのなら、洗濯槽を掃除してみてはいかがでしょうか。

25頑固な汚れを落とすコツ

洗濯をしても漂白剤を使ってもなかなか落ちない頑固な汚れには、よごれの原因似合わせた工夫も必要です。
仕事で使うユニフォームの汚れとして多い、『インクの染み』・『汗による染みや臭い』の落とし方をご紹介します。

インクの染み

衣服の汚れ

ボールペンをポケットに入れた時などにできるインク染みを落とすには、まず油性のインクによる染みか水性のインクによる染みかを確認しましょう。
どちらなのかわからない時は、染みの原因となったボールペンで紙に何か書いてみてください。にじまず、ボテッとしたインク溜まりができるなら油性のインクになります。
一方で、にじんだりこすると消えたりするなら水性のインクです。

油性インクの染み

油性インクは水を弾くため、普通に洗濯するだけでは落としにくい染みです。エタノールか除光液をつかって、染みを落としましょう。やり方は、まず歯ブラシと汚れてもいい布を用意します。
染みになっている部分に布をあて、裏側からエタノールか除光液をたらして軽く歯ブラシで叩きます。そうすると染みが布に移っていくので、少しずつ布の位置をずらして汚れていない部分に染みを移していきましょう。
色が布に映らなくなれば、軽く揉み洗いした後に洗濯して完了です。

注意点として、ブラシで強く叩いたり擦ったりしないでください。生地が傷む原因となるので、軽く叩くようにしましょう。

水性インクの染み

水性は繊維に染み込むので、油性よりもやっかいな染みになります。染みを落とすのに使うのは、普段の洗濯で使う弱アルカリ洗剤や漂白剤です。使う物は変わりますが、やり方は油性インクと同じです。

布を汚れた部分にあて、洗剤をつけた歯ブラシで汚れを叩いてください。染みを布に移しきらずに洗濯すると、ほかの衣類に色が移ることもあるので色が布に移らなくなってから洗濯するようにしましょう。

汗の臭いや染み

医療や介護の現場は忙しく、温度調節がされているとしても汗ばんでしまいます。そうなると汗がスクラブに染み込んで臭いや黄ばみの原因になります。
汗への対策には洗剤と漂白剤、お湯を準備します。30~40℃のお湯に洗剤と漂白剤を入れてスクラブを1時間ほどつけおきしてください。その後はいつもどおり洗濯して完了です。

また、汗染みは水性インクと同じ水性の汚れになります。なかなか汚れが落ちない時は、歯ブラシに洗剤をつけて汚れた部分を軽く叩くのも効果的です。
襟元や袖口は汗染みになりやすいので、洗濯する際に確認しましょう。

26お手入れを楽にするスクラブの加工

スクラブには快適に着るための工夫だけでなく、便利な加工がされている商品もあります。普段の洗濯や忙しい時期のお手入れを楽にするために、購入する時に確認するポイントをご紹介します。

繊維が丈夫な『工業洗濯対応』

工業洗濯とは60℃での熱湯で洗濯をする、レンタルユニフォームのクリーニングで利用される洗濯方法です。工業洗濯対応と表示されたスクラブは、繊維が丈夫で繰り返し洗濯しても色落ちしにくく、形が崩れにくい特徴があります。
キレイな色とシルエットを保ちながら長く利用できるので、買い替えが面倒に感じている方にもおすすめです。

生地が傷みにくいので、普段お湯で汚れを浮き上がらせて洗濯してる方はぜひ確認してください。

時短に便利な『速乾性』

速乾性のメリットは単純で、洗濯後に早く乾いて着用できることです。表示としては吸水速乾と表示されることもあります。
普段の洗濯後はもちろん、勤務中に濡れてしまっても短時間で乾くので一時的に予備に着替えて、乾いたらまた着替えなおすといった使い方も可能です。

忙しい時に助かる消臭・抗菌加工

職場のロッカーで着替えている場合や忙しくてタイミングがなかったときなど、毎日は洗濯ができないこともあります。そういった職場で働いているのなら、消臭・抗菌加工のされたスクラブを試してはいかがでしょうか。
繊維に加工がほどこされてる物や、脇や袖の下といった気になる部分に消臭テープをあしらった物があります。

こうした加工は不快な臭いを防ぎますが、不安なら加工に頼るだけでなく保管にひと工夫くわえると良いでしょう。スクラブを脱いだ後に、市販の消臭・除菌効果のある霧吹きを吹きかけてください。
全体を湿らせるようにして陰干ししておくと、スクラブがリフレッシュされるだけでなくシワ取り効果も期待できます。

27ホームクリーニングでお得に使う

職場によって、スクラブをまとめてクリーニングに出すか自分で洗濯するかは違います。しっかりと汚れを落とすならクリーニングに出した方が良いですが、クリーニング代も気になるところでしょう。

幸いスクラブはほかの白衣のように、特殊な洗濯方法は必要ありません。落ちにくい汚れへの工夫や、生地を傷めないための注意はありますが自宅での洗濯でも大丈夫です。
スクラブを清潔に保って、気持ちよく仕事に取り組みましょう。