作業服についてのお役立ち情報

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作業服のお手入れの悩みは、
ちょっとした工夫と手間で改善できるかもしれません。
ここでは日常の洗濯の仕方から、汚れにあわせたお手入れのコツ、
作業服を長持ちさせる方法など、作業服のお手入れについて紹介していきます。

18作業服の洗濯方法

作業服のお手入れの悩みで多いのが洗濯です。
ひどい汚れでなければ基本的に、普段着ている服と同じで構いません。
ひどい汚れの落とし方の前に、まずは日常の洗濯方法について確認してみましょう。

作業服のホームクリーニング

手洗い

自宅での洗濯方法は2種類あり、「手洗い」もしくは「洗濯機」での洗濯になります。
どちらにも共通しているのは取り扱い表示を確認することです。

洗濯表示は2016年12月より新しい表記に変更されています。
そのため、購入したタイミングによっては見慣れない表記があるかもしれません。
消費者庁のホームページで新旧両方の洗濯表示の詳細を確認することができますので、
洗濯の前に確認しておきましょう。

それでは、手洗いと洗濯機、両方の洗濯方法をお伝えします。

【手洗い】

  1. 中性洗剤を使用し手洗いする
  2. 水もしくはぬるま湯でやさしく押し洗いする
    ※擦ったり揉んだりすると生地が傷む要因となります
  3. 水を換えて押し洗い
  4. 洗剤の泡が無くなるまですすぐ
  5. 弱めに軽く絞る、洗濯機を使う場合は15秒程度の短時間で脱水する
  6. ハンガーに掛け軽く叩きシワを伸ばし、陰干しする

【洗濯機】

  1. 中性洗剤を使用し、洗濯機で洗濯
  2. ボタン・ファスナーなどは締めて、一枚ずつ洗濯ネットに畳んで入れる
  3. 水もしくはぬるま湯を使い弱流水で洗う
  4. ハンガーに掛け軽く叩きシワを伸ばし陰干し

作業服でも基本的には、普段着ている服の洗濯方法とほぼ同じです。
かなりひどい汚れでなければ、特別な洗剤を使う必要はありません。
素材などによって洗濯方法が若干変わるので、長く使うのであれば洗濯表示を確認し正しく洗いましょう。

洗濯槽の汚れ

作業服の洗濯をしていると洗濯槽が汚れますよね。
そのままの状態で別の服を洗濯すると匂いがついてしまう可能性があるので、
洗濯槽のお手入れに関しても確認しておきましょう。

洗濯槽の汚れを落とす

酸素系漂白剤を使うと、洗濯槽の汚れを簡単に落とせます。
まずは40度以上のお湯を洗濯槽の一番上まで入れてください。
そして、水10Lに対し約100gの塩素系漂白剤を入れます。
洗濯機を5分ほど運転させたあと、約2時間つけ置き、再度洗濯機を運転します。

すると汚れが浮き出ますのでネットなどで汚れをすくってください。
その後、すすぎと脱水をすることで洗濯槽を綺麗にすることができます。

また、市販されている洗濯槽クリーナーを使う場合は「酸素系」と「塩素系」がありますので、
購入の際に確認しましょう。

19ひどい汚れにあわせたお手入れ

なかなか落ちない頑固な汚れには、汚れにあわせたお手入れを試してみましょう。

汗染み

作業服を頻繁に洗濯しない、予備がなくてできないといった方も少なくありません。
他の汚れと比較して汗染みは目立つ汚れではありませんが、どんどん染み込み黄ばみとなります。
そうなると、洗濯機ではなかなか落とすことができません。
染み付いた汗染みには、洗濯機で洗う前に下洗いをするのがおすすめです。

洗面器などにお湯を張り、汗染みのある部分に洗濯用固形石鹸をつけて泡立てます。
洗濯用ブラシか不要な歯ブラシなどで、汚れている箇所を軽く擦るとより汚れが落ちやすくなります。
ただし、強く擦ると生地が傷むので、やさしく擦るようにしてください。

どうしても汗染みが残るようであれば、
塩素系漂白剤をお湯に溶かし1時間~2時間つけ置くと綺麗に洗濯できます。
しかし、作業服によっては漂白剤を使うと色落ちすることもあるので注意が必要です。
洗濯表示などで漂白剤を使っても大丈夫なのか確認しましょう。

油汚れ



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つけおき

頑固な油汚れは「つけ置き」と「予洗い」で綺麗にしましょう。
油汚れは、固形化した油を溶かすことで落としやすくなります。
水温が40度を超えたあたりから汚れ落ちが良くなるので、40度~60度くらいで洗濯するのが効果的です。

ただし、生地によっては水温の限度が決まっている場合があります。
これも、作業服の洗濯表示で確認することができるので、洗う前に確認しましょう。

まずは、バケツなどにお湯を注いで作業服用洗剤を溶かします。
その中に作業服を入れて2時間ほどつけ置きしましょう。
このとき油汚れがひどく十分に落ちないのであれば、
お湯がぬるくなってから洗濯用固形石鹸を泡立てブラシで軽く擦ります。

あとは、いつも通り洗濯してください。
このときも水ではなく40度~60度のお湯を使うと、
より効果的に油汚れを落とすことができます。

鉄さび



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鉄工所などで働いていると付着する鉄さびには、
「中性洗剤(食器用洗剤など)」と「お酢」が効果的です。

まずは、鉄さび汚れが薄くなるまで、水だけで軽く擦り洗いをします。
その後、中性洗剤とお酢を5:5、または6:4くらいの割合で混ぜ、
鉄さび汚れのある部分に染み込ませてください。

そして、揉み洗いか洗濯用ブラシなどで軽く叩くように汚れを浮き上がらせます。
鉄さびが薄くなるまで、この工程を繰り返してください。
鉄さびが目立たなくなれば水でよく注ぎ、いつも通り洗濯機などで洗えば完了です。

どうしても鉄さびが薄く残るようであれば、
酸素系漂白剤を直接鉄さびに染み込ませ放置し、水で洗い流します。
放置する時間は漂白剤に記載されている時間を守ってください。
また、色落ちする可能性もあるので、目立たない場所で試してみると良いです。

泥汚れ



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土木系の現場では、頑固な泥汚れが付着します。
そんな泥汚れに効果的なのは「洗濯用固形石鹸」です。
泥汚れは不溶性の汚れのため、洗剤や漂白剤では綺麗に落とすことは難しい汚れです。
そういった汚れは、泥がついたまま洗濯やつけ置きすると、
逆に繊維の奥まで汚れを染み込ませてしまいます。

泥汚れを落とすコツは、
洗濯前に作業服の繊維に入り込んだ泥や砂をかき出すことです。
そのために、洗濯する前に作業服を干してしっかり乾かしてください。
すると泥を取りやすくなるので軽く叩いて表面についた汚れを落としていきます。

その後、洗濯用ブラシで繊維の奥の泥をかき出します。
ある程度泥汚れが落ちたら、水に濡らし洗濯用固形石鹸をつけてよく泡立て、
洗濯用ブラシで繊維の奥の泥をかき出すと泥汚れが綺麗に落とせます。

泥汚れと油汚れが混ざっている場合は、
水ではなく40度くらいのお湯と洗剤でつけ置きしたあとに洗濯用固形石鹸で汚れを落としてください。
また、鉄分を含んだ土の場合は、洗濯用固形石鹸でも綺麗にするのは難しくなります。
そのときは、還元性漂白剤を使うと汚れが落ちやすくなりますので試してみるといいでしょう。

20作業服を長く使う方法

作業服のお手入れは洗濯だけではありません。
また、日常のお手入れを楽にする方法もあります。
次は、その2点についても確認しておきましょう。

日常のお手入れ

変色を防ぐ

作業服など、衣類の変色は「汗」、「光」、「漂白剤」が原因となります。
汗をかいた衣類は早めに洗濯しないと、汗の成分が蓄積し汗染み・変色の原因となります。
なるべく早く洗濯することが、汗による変色を防ぐポイントです。

そして、紫外線は染料、繊維を傷め変色させる原因になります。
汗が付着した作業服が日光に当たると、変色しやすくなるので注意しましょう。
漂白剤に関しては、汚れを落とす方法でも注意したように、使えるものと使えないものがあります。
使用する前に確認し、正しく使うようにしてください。

毛玉を防ぐ

ブラシ

作業中や洗濯中の摩擦で毛玉が発生します。
作業服でよく使われているポリエステルは耐久性に優れますが毛玉が、
できやすい素材でもあります。
摩擦しやすい、わきの下、袖下などは脱いだときにチェックしましょう。
毛玉は繊維が絡まり玉状になったものです。
つまんで引き抜いたり、毛玉取り機で刈り取ったりすると繊維を傷めます。

毛玉の正しい対処法は、やさしくつまんでハサミなどでカットすることです。
また、エチケットブラシなどでブラッシングすると、
ほこりを落としながら繊維の絡みをほぐせるので毛玉ができにくくなります。

お手入れを楽にする方法

日常のお手入れの手間を軽減するには、購入前に確認するポイントがあります。
それは、「サイズ」、「加工」、「枚数」です。

サイズ



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サイズ

作業服を無理に引っ張ると、縫い目が開く可能性があります。
試着の際に軽く動いてみてゆとりがあるか、
ストレッチ性が十分か確認してください。

加工



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ストレッチ素材
形態安定性
撥水防汚

最近の作業服には様々な加工がされ、その中には撥水・撥油・防汚加工などがあります。
汚れにくい・汚れを落としやすい加工をした作業服を選ぶことで、お手入れの手間が軽減できます。

枚数

予算にもよりますが、2着以上作業服をもつことをおすすめします。
着用しない期間があることで生地が長持ちしますし、
予備があるとこまめに洗濯することができます。

作業服のお手入れに悩んでいるのであれば、
買い替えるときにこうしたポイントを押さえるとお手入れが楽になります。

21作業服の汚れはちょっとした工夫で落とせます

作業服の頑固な汚れは、普通に洗濯するだけではなかなか落とせません。
そのため、油汚れや鉄さび、泥汚れといった落としにくい汚れには、
ちょっとした工夫と手間が必要になります。
汚れの種類にあわせたお手入れのコツをつかみ、作業服を綺麗に保ちましょう。