

コックコートは洋食や中華などのシェフが着用する飲食店のユニフォームです。料理のプロフェッショナルとして、ビシッと着こなし仕事をこなす姿はサマになりお客さんに信頼感を与えます。
最近では厨房だけでなく、ホールスタッフもコックコートを着用する飲食店をみかける機会が増えました。
そこで、ここではコックコート選びのポイントといくつかの種類を紹介したいと思います。ユニフォームの買い替えや、これから新規店舗を立ち上げる予定の方は参考にしてみてください。
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7. 飲食店の象徴コックコート役割や選ぶ時のポイントなどを確認しましょう。
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8. 厨房の定番スタイル工夫がされた定番のコックコートを紹介します。
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9. 華やかに見せるスタイリッシュスタイル機能性だけでなく見た目も考えられたコックコートを紹介します。
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10. 個性あふれるカジュアルスタイルカジュアルなコックコートを紹介します。
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11. 店舗イメージにあわせたコックコート選びコックコート選びに大切なことを確認しておきましょう。
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7飲食店の象徴コックコート

和食系のお店なら作務衣や甚平、ラーメン屋ならポロシャツなど厨房で着用するユニフォームは業種や店舗のイメージにあわせ選ばれます。
そのなかでも料理人ときいて一般的に思いつくのが、コックコートではないでしょうか。厨房にたつシェフ達に昔から親しまれてきたコックコートは、料理人の象徴ともいえるユニフォームです。
お客さんとしても、しっかりと着こなしたシェフが提供する料理には信頼感や安心感をもって食事ができます。具体的に商品を選び始める前に、まずはコックコートの役割や選ぶ時のポイントを確認してみましょう。
ユニフォームとしての役割
厨房に入るメンバーはもちろんですが、フロアスタッフにもコックコートは利用されています。
ただし、どちらも同じものを着用するわけではありません。厨房は火を扱うので、燃えにくい素材のものが好まれます。
一方で、フロアスタッフはお店の雰囲気にあわせスタイリッシュなものやカジュアルなものを着用しています。
最近は黒やピンクなどカラーバリエーションも豊富になっているので、他店の差別化をはかるお店のイメージづくりにも役立つでしょう。
バリエーション
カラーバリエーションが増えたのはもちろん、ストライプ柄やコックシャツと呼ばれる薄手のものも登場しました。時代とともにデザインが多様化したので、レストランやベーカリー、カフェ、バーなど業種やポジションにあわせて選ぶことも可能です。
例えば、厨房は定番の商品を選び、人前にでるフロアスタッフにはワンポイントのデザインが入った商品を選ぶと役割がひと目でわかります。
フロアスタッフは料理を運ぶだけでなく、オーダーやお客さんへの配慮をするため、収納があり動きやすいデザインが良いかも知れません。
夜に開店するお店なら、シックな黒のコックコートも人気があります。
それぞれの職業で求められる機能・デザインが違うので、お店のコンセプトも考え選んでください。
選び方の基本は素材と厚さ
素材

コックコート選びの基本として、まずは素材に注目しましょう。
火を扱う厨房では、燃えにくい綿100%素材がおすすめです。もし、引火しても一気に燃え上がるのではなく、比較的ゆっくり燃えるので、手早く消化するか脱ぎ捨てることで被害を軽減できます。
綿は吸水性・通気性にも優れた素材でもありますが、しわになりやすい、縮みやすいといったデメリットがあります。
一方で、フロアスタッフならポリエステル100%か両方を組み合わせた素材でも大丈夫でしょう。ポリエステルは濡れても早く乾く、ノーアイロンでも着用できるといった手入れがしやすい特徴があります。
両方の特徴をあわせもつ、混紡の商品は比率によって特性が変わりますが、どちらかといえばポリエステルの特性が強くでるようです。
そして、昔のものよりも生地の織り方や加工を工夫して機能性や肌触りを改善した商品もみかけるようになりました。
お客さんと直接触れ合う機会の多いフロアスタッフは、お店の顔となるようにデザイン重視で選ばれることも多いようです。
メリット | デメリット | |
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綿100% | 燃えにくい、吸水性通気性に優れる | しわになりやすい |
ポリエステル100% | ノーアイロンの商品が多い、速乾性がある | 毛玉・静電気がおきやすい |
綿・ポリエステル混紡 | 綿・ポリエステル両方の特徴をもつ | 綿100%よりは燃えやすい |
厚さ
コックコートには商品素材のところに「カツラギ」や「ウェザー」といった表記の記載があります。これは生地の織り方・厚みの表記です。
生地は左から薄い順に「バーバリー>ウェザー>ツイル>カツラギ」と4種類で表示されます。バーバリーは少し厚みのあるYシャツのような感覚なので、熱のこもる厨房で重宝します。
生地が厚いほうが燃えにくいので、厨房スタッフに向いていますが夏場の厨房は高温になりがちです。暑さで集中力がおちて、業務に支障がでる可能性も考えられます。
半袖のコックコートもありますが、通年通してお店のイメージを変えたくないのなら夏用・冬用で厚さの違うものを着用することも検討してください。
次項からは定番から独自のコンセプトにあわせられるようなデザインのものまで、コックコートを紹介していきます。
8厨房の定番スタイル
はじめに紹介するのは定番のコックコート。綿100%の丈夫な素材はもちろん、夏場は同じメーカーの商品を選ぶことで店舗イメージを大きく変えず、快適に働けます。
コックといえば!のシンプルなデザイン
9華やかに見せるスタイリッシュスタイル
洗練されたデザインのコックコートなら、働く姿をよりカッコよく演出します。
お店の内装だけでなく、スタッフの服装で雰囲気をだすことも可能です。
黒いコックコート
10個性あふれるカジュアルスタイル
オシャレなお店ではなく、もっと気軽に立ち寄れるお店を目指すならカジュアルスタイルのコックコートもおすすめです。ランチタイムにふらっと立ち寄るレストランやカフェ、ベーカリーなら次に紹介する商品も参考にしてみてください。
ファッション性の高いデニム素材
11店舗イメージにあわせたコックコート選び
コックコートの用途は、厨房にたつシェフが着用するだけではありません。お店の雰囲気を統一するために、フロアスタッフが着用する姿も珍しくないのです。厨房は燃えにくい綿100%、フロアは手入れの簡単な混紡素材と分けることで、どちらも快適に仕事に取り組めます。
年々デザインは多様化し、業種やお店のコンセプトにあわせ選べるようになりました。外れない定番も良いですが、コンセプトにあわせたコックコート選びも検討してください。