医療機関において白衣は制服としての意味合いが強く、「医療に従事する者である」ということを誰が見てもわかるようなアイコン的存在です。
だから白衣を着ていれば、インナーやボトムは何でもいいと思ってしまうところですが、患者の目線は意外と白衣以外の様々な要素を見ているものです。

清潔感や信頼感の他にも親しみやすさや話しやすさなどを外見から判断していることもあります。
白衣の着こなしをマスターして、医療従事者であることを伝えるだけでなく好印象を与えられるように、趣味やトレンドを適度に取り入れたスタイルを演出してみませんか。

初対面では特に、白衣で冷たく見られてしまう部分を、インナーや小物・色使いに少し気を配るだけで印象アップにつながりますし、見た目に自信をもつことで仕事に取り組むモチベーションも変わってきます。

【参考記事】オシャレな白衣でモチベーションアップ!着こなし方はこちら▽

着こなし1.白衣のインナーで個性を演出する

白衣の白という色は正義感や清潔感、公平性を象徴する色味です。ただ、ともすると冷淡な印象にもなりがちです。
そこで白衣からのぞくインナーの色やデザインで顔周りの明るさを出しましょう。

ブルーを取り入れる

安心感を与える色味の代表格として、男女ともにブルーのシャツが王道だと言われています。
政治家がここ一番の時に着用するのがブルーのワイシャツにネクタイであるということからも、相手に誠意を伝えたい時に取り入れるのが有効なアイテムですね。

ただしシャツは細かい手技を必要とするような医療関係者には実用的とは言い難い側面もありますので、ストレッチ性の高い素材を選びましょう。
イメージ向上とスムーズな業務遂行を同時に狙えて一石二鳥です。

シャツ以外のインナーを選ぶ

シャツの他にタートルネックやハイネックのインナーで、色味で遊ぶ着こなし術もあります。
白衣はどんな色とも相性が良いのでインナーの色使いに迷うことはないでしょう。着心地の良い素材やデザインに出会えたら色違いで揃えておくのも便利ですね。
春夏シーズンには涼しげな淡い色合いやボーダーのもの、秋冬シーズンにはボルドーや深みのあるオレンジやグリーンなど、暖かみを重視されると季節感を演出できます。

首元のすっきりしたものでは、Vネックやラウンドネックなどの形もありますが、白衣の前ボタンを留めて過ごすことを前提に考えますと、トップスもボトムスも全部見えることはまずありませんので、白衣の胸元や襟元からきれいに見えることも意識しておきたいですね。

着こなし2.小物で白衣にアクセントを足す

男性の場合はシャツとネクタイの色や柄で印象を変えることが可能です。
女性の場合は首元にスカーフやストールなどボリュームのあるものを使うと、場違いなイメージになりがちなので気をつけたいところです。
そんなときにポイントになるのがさりげないネックレスや髪留めなどの小物です。

動きを邪魔しないネックレスやピアスを

ネックレスはトップが大き過ぎず、鎖骨の辺りで止まるような首に沿う比較的短いタイプのものが華美にならず好感度が高いです。
ペンダントのように大ぶりなものでは屈んだり細かい作業をしたりする時に引っ掛かりやすいため、仕事中は控えましょう。

ピアスやイヤリングも同じように、パーツが小さめで揺れないタイプが仕事中にも使い回しが利きます。
耳の後ろに来るキャッチ部分を取り換えられるものにしておけば、仕事中には目立たず、オフには華やかな小物として兼用することもできます。

髪留めで適度な華やかさを

髪留めは髪の長さによって高めの位置で使うバレッタから、低めの位置で使うキャッチーなデザインのヘアピンまで、バリエーションも豊富にあり手軽に取り入れられるアイテムのひとつです。
ベロア素材や樹脂素材など、髪留めも季節によって変化させられるのが楽しいですね。

着こなし3.胸ポケット部分で白衣に遊び心を

胸ポケットはボールペンやメモなど実用的に使う部分ではありますが、個性やセンスをアピールできる部分でもあります。

胸ポケットに入れるものに小さなこだわりを

趣味のピンバッチや目に留まるデザインのボールペンを挿すことで遊びを演出できる場でもあります。会話の糸口にもなり、親しみやすさを演出することもできるでしょう。
小児科や内科で小さなお子様や10代の患者さんを相手にする時も、胸ポケットに遊びがあるだけで、「病院=怖い場所」「医者=怖い」というイメージを払拭することにも繋がります。

ただし、ポケットチーフなど飾りのためのものを入れてしまうと、医療現場にそぐわない、ちぐはぐな印象を与えがちです。
実用性のあるものを収納する、という胸ポケットの役割から突出しない範囲で楽しむのが良いでしょう。

また、ボールペンの芯を出したまま胸ポケットにしまって胸ポケットの上に書いた痕が残ったり、ポケットの下部の縫い目が黒ずんでいたり、メモや付箋が入ったまま形が崩れていたりすると、だらしない印象になり清潔感、信頼感のマイナスになりがちですから注意しましょう。

マナーの配慮も重要

休憩時の喫煙用に、胸ポケットに煙草を入れている方もいるかもしれません。
休み時間の過ごし方は自由ではありますが、あからさまに喫煙者であることを患者に伝えないほうが好印象です。
自分で思っているよりも、胸ポケットからのぞくものひとつで相手が感じる印象はガラッと変わるため、その後の診察や治療に安心感を与えられるように上手に活用したいポイントです。

場合によってはネームプレートやIDカード等を首からぶら下げており、時にはそれらを胸ポケットにしまう必要もあって「胸ポケットには何も入れられない」というケースもあるでしょう。
押し込むように雑に物を入れていないか、胸ポケットがほつれてヨレヨレになっていないか、ときどきチェックしましょう。

着こなし4.スカート×ウエストを絞った白衣、パンツ×ロング丈の白衣が良い!

「白衣で自分らしい着こなしをしたい」と思う医療従事者の女性に向けて、白衣のデザインは多様化し、それぞれがオシャレになっています。
七分袖の白衣や、少し袖の広がる白衣など、男性と同じデザインではなくなってきているのが最近の傾向です。

ウエストを絞った白衣で女性らしさを

中でも、少し短めの膝上丈にウエストを絞ったデザインの白衣はフェミニンな印象を与え、スカートとも好相性で人気が高まっています。
ウエストマークを高めの位置にすることでウエストから下がふんわりとしたシルエットになり、体型カバーにも役立ちます。

ロング丈のパンツスタイルは「できる」印象を演出する

パンツスタイルが多い方には、マニッシュなロング丈の白衣がピッタリ。
膝までしっかり長さのあるデザインはワイドパンツにも、くるぶしが見えるクロップドパンツにも合わせやすく、足元の靴やサンダルも場所に応じてコーディネート自在です。

着丈の長い白衣は縦長に見える視覚的効果も抜群ですから、仕事における信頼感を演出するにも効果的です。
女性らしさや柔らかさ、キャリア志向など白衣だけでも人に与える印象はガラッと変るので、どういう時にどのように見られたいかを演出するという意味でも、上手に使い分けたいところです。

着こなしの工夫次第で白衣にもオシャレ感を出せる

「白衣さえ着ていれば他はなんでも良い」という時代から、同じ白衣でも人に与える印象を考えつつ自分の趣味やファッションセンスをチラリと覗かせる時代へ変化しています。
インナーや小物、胸ポケットに遊び心を取り入れたり、白衣以外のボトムとの相性を変えたりすることで体型カバーイメージアップなど様々な効果を得られます。

また白衣の下に見える色や素材によって、季節感やトレンドを意識する楽しみもあります。ともすると冷たく、とっつきにくい印象を与えがちな白衣の着こなしを少し変えることで、仕事にも良い影響をもたらすことができます。
華美になり過ぎ品位を損なわないことを念頭におけば、あとは個性とセンスの活かしどころです。自分らしい白衣の着こなしワザを見つけてみてはいかがでしょうか。