イベントや演劇などで利用するために白衣を探している場合、
コスプレ用の白衣と医療用の白衣のどちらを購入するべきでしょうか。
そもそも、実際の現場で使われる白衣がどこで購入できるか知らない人も多いと思います。

そこで、ここではコスプレ用と医療用の特徴や入手方法などを紹介していきます。

【参考記事】自分に合ったものを選ぶ!きちんとした白衣の選び方▽

白衣の購入

白衣の購入をしようとネットで調べると、コスプレ用と医療用の両方をみかけます。
それぞれ作られた目的が違うので、特徴や着心地が違うのは当然ですが、
どの程度違いがあるのでしょうか?

コスプレ用と医療用の違いとは?

コスプレ用

基本的に1,000円前後から購入できる、安価な商品が多いコスプレ用白衣。
生地にこだわったものでも、5,000円程度から購入が可能です。
ハロウィンなどのイベントがある時期には、
パーティー用品を取扱う小売店でもみかけたことがある人もいると思います。

ただし、品質に関して問題のある白衣もあるようです。
ミシン糸の処理が甘く飛び出している、生地が薄く破けやすいなど不満の残る商品も少なくありません。
ものによっては、ボタンはついているけどボタン穴がないなどのトラブルもあるようです。
1回着用できれば品質や、着心地を気にしないというのであれば、
多少の問題には目を潰れるかもしれません。

医療用

医療用白衣は、実際の業務をこなすための耐久性を持ち合わせます。
生地としての素材が良いのはもちろんですが、帯電防止、防汚加工といった加工もされ、
しっかり作られているので品質は期待できるでしょう。

そのぶん金額が高くなってしまうのは仕方ありません。
それでも、安いドクターコートであれば2,500円前後から販売されています。
着心地や品質を考慮するのであれば、医療用の白衣を購入したほうが良いかもしれません。
また、女性向けの白衣であれば、男性とは違うシルエットで作られていたり、
生地が透けないよう工夫がされていたりします。

費用目安 品質
コスプレ用白衣 1,000円~5,000円前後 問題のある商品もある
医療用白衣 2,500円~30,000円前後 生地・加工・耐久性に優れる

どこで購入するべきか

コスプレ用の白衣なら、どこで購入するべきか見当がつく人もいるかもしれません。
一方で医療用の白衣はどこで購入するのでしょうか?
医療従事者であれば勤務先にカタログがある場合もありますが、
一般の方は、なかなか目にすることができません。
そのため、通販サイトの利用がメインになりますが、
実は実店舗で医療用白衣を確認することも可能です。

実店舗での購入

コスプレ用の白衣であれば、パーティーグッズを取扱う小売店でもみかけることがあります。
特にイベントのある時期は取扱いが増えるので、みつけやすくなるでしょう。
実際の現場で着用される白衣に関しては、いろいろな業種のユニフォームを取扱う店舗で購入できます。

ほかにも、白衣を専門としたセレクトショップやナースのための専門店なども点在しています。
通販サイトと異なるメリットとして、手に触れて生地やサイズを確認できる、
配送による入手までのラグがない点があげられます。

通販サイトでの購入

通販する女性

通販サイトならコスプレ用、医療用どちらでも比較的簡単にみつけられます。
取扱いがあるのは実店舗同様、小売店の通販サイト、
ユニフォームや医療用白衣を専門に取扱うサイトになります。

ほかにも大手通販サイトであれば、コスプレ用と医療用どちらも取扱っています。
種類や金額を比較検討しやすいのも、通販サイトを利用する魅力です。
気に入った白衣に似た、より安いものをみつけることもできるので探してみると良いでしょう。

自分で作る

ミシンで布を縫う女性

購入とは違いますが、コスプレをする方の中には白衣を自作している方もいます。
型紙から自作する場合や、ネットで型紙を購入して、裁断・縫い上げまで自分で行います。
表生地、裏地、ボタン、ミシン糸や接着芯を準備することになりますが、
自分のアレンジを加えた白衣を作ることも可能です。

【参考記事】憧れの先輩に一歩近づく!おしゃれな白衣の着こなし方はこちら▽

 

白衣には種類がある?

医師、白衣と聞いてイメージする姿は、白のドクターコートに身を包んだ男性だと思います。
しかし、実際の現場ではドクターコートのデザインが業務の支障になる場合もあります。
そのため、最近はより動きやすい白衣が好まれるようになりました。

また、ドクター、看護師、作業療法士など
白衣を着る職業によっても好まれる白衣のデザインは異なります。
実際の現場で利用される白衣にはどのような種類・特徴があるのか確認してみましょう。

ドクターコート



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医師の白衣として一般的にイメージされるのは、ドクターコートでしょう。
コスプレ用の白衣として販売されている商品もほとんどがこちらになります。
昔はほとんどの医療白衣がドクターコートだったため、白衣といえばこちらを指していました。
しかし、実際の医療現場ではもっと動きやすいスクラブ白衣ケーシー白衣を利用する方が増えています。
そのため、従来の白衣をドクターコートと呼び分けるようになりました。

メリットは、誰からみても医師であると判断しやすい点でしょう。
診断をまつ患者にとっても、安心感や信頼感につながります。
その反面、ボタンが邪魔になる、丈が長いものは動きにくいなどのデメリットも持ち合わせます。

最近は、デザイン面で多様な商品が提案されるようになりました。
男性用がメインだったドクターコートですが、
胸周りが膨らみウエストが引き締まっている女性向けのドクターコートも増えています。
ジップタイプの商品も販売されているので、
着脱しやすくカジュアルな雰囲気のドクターコートを求めている方には最適です。

スクラブ



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スクラブは、病棟で働く多くの医療従事者に評価されている白衣です。
「スクラブ」はごしごし洗うという意味を語源としており、
その名の通り丈夫で強く洗っても生地が傷みにくくなっています。
そのため、ハードで消費の激しい現場にとって適した白衣といえるでしょう。

スクラブは、医療の現場だけでなく介護やエステサロンでも導入され活躍の場を広げています。
デザインは半袖で首元がVネックになっており、カラーバリエーションが豊富です。
真っ白な白衣をみると緊張して血圧が変化する症状もあり、
スクラブはその症状を避ける効果も期待できます。

ドクターコートよりはイメージが薄いかもしれませんが、テレビドラマでも目にする機会が増えたので、
実物を知っている人もいるかもしれません。
また、小児病棟など小さい子供を診る医師は、
キャラクタープリントのスクラブ白衣を着ている方もいます。
病院によっては、チームごとにスクラブ白衣のカラーを分けて、
判断しやすくしているケースもみかけます。
こうした取り組みは、
医療従事者のモチベーションアップや業務への連携を高める目的でも導入されています。

ケーシー



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床屋さんでもみかけるタイプの白衣がケーシーです。
実は中世までは床屋が外科医を兼業していたことがあり、床屋の白衣として利用されていました。
タートルネックで半袖、ボタンは引っかからないように肩口にあるのが特徴です。
丈が長く動きにくいドクターコートでは緊急時に動きづらくなるため、
外科医などでは丈の短いケーシーが好まれるようになりました。

ほかにも、医療技術者や歯科医師に利用されています。
ケーシー白衣は夏場でも快適で、
夏はケーシーで冬場は上からドクターコートやカーディガンを羽織る方もいます。

ナース



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病院内を歩き回り、患者さんの介助をする看護師は動きやすい白衣をきています。
昔はナースキャップも採用されていましたが、衛生的な理由や、診察の邪魔になるケースも多く、
現在ではほとんどの現場で利用されていません。
それに、昔は収納も少なく胸ポケットに道具を詰め込んでいたため不格好にみえていました。
現在は腰回りにもポケットを配置し、スッキリとした印象になったのはもちろん、
ダブルポケットで収納するものを仕分けることも可能です。
また、ナース服にも2種類があります。
それは、昔からの定番であるワンピースタイプと、活動的な印象のセパレートタイプです。
男性の看護師も増えたことで、
病院内でワンピースタイプかパンツスタイルか選べるようになっているケースもあります。

そして、通販サイトをみるとナース服と、ナースシューズを取扱っています。
テレビドラマなどで、サンダルタイプのナースシューズをみたことがあるかもしれません。
ですが、実際の現場では転んでしまうリスクが高まるため、
スニーカータイプを導入している病院もあります。

こうして白衣の特徴をみてみると、コスプレ用とはちがい
実際の現場ではリスクを軽減し実用的な白衣が好まれているのがわかります。

価格と品質で白衣を選びましょう

コスプレ用の白衣は、パーティー用品を取扱う小売店でも購入できるので、
安く気軽に購入できるのが魅力です。
ですが、品質に難のある商品も多いため、着心地や耐久性には期待しないほうが良いかもしれません。

一方で医療用白衣はプロが使うこともあり、2万円を超える白衣もあります。
ただし、安いものなら2,500円前後で購入可能です。値段が安くなったとしても、
医療現場に必要な機能を備えているため、品質は期待できるでしょう。
価格を取るか、品質を取るかは人それぞれなので、
後悔しないようしっかり確認してから購入してください。

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