白衣を持ち帰る場合、どのように畳んでいますか。
人によっては、適当に丸めてカバンに詰め込んでいるかもしれません。
そうすると、変なシワがついてしまいます。

ちゃんとした畳み方をしていれば、
アイロンがけをした状態に近いきれいな白衣を職場で着ることもできます。
白衣のシワやよれは患者さんにもみられるので、白衣の畳み方やケアの方法を学び、
きれいな白衣で患者さんに接しましょう。

【参考記事】そもそも畳み方について知りたい方はこちら!▽

白衣の畳み方

白衣を持ち帰るときは、適当に丸めてカバンに入れると簡単です。
しかし、取り出すときに引っかかり生地が傷む、
変な場所にシワが入るなど見た目が悪くなる原因になります。
シワになりにくい畳み方を覚えて、きれいな状態を維持できるようにしましょう。

まず、両肩の縫い目と左右の袖が、それぞれがあうように折りたたみます。
このとき、背中が内側になるようにしてください。
次に自分の体に白衣をあわせ、袖をまっすぐに折ります。
すると袖が少しあまり出っ張りますので、その部分を折り返します。
そこまで終われば、袖の下で白衣を1回折り、さらにもう1回折れば完了です。

カバンに入らないのであれば、もう半分に折り入れてください。
慣れるまでは面倒に感じますが、ほかの衣類にも使える畳み方のため覚えると役立ちます。
家でアイロンをかけるときに、折り目をつけておくと畳みやすくなるので、
慣れるまではそうしておくと良いでしょう。

エプロンのたたみかた

患者さんが気にする第一印象

白衣をきれいに畳むのは、余計なシワが入らないようにするためです。
そして、シワやよれを気にするのは同僚だけでなく、患者さんも同じです。
自分では意識していなくても、実は見た目で損をしているかもしれません。
シワやよれのない、きれいな白衣で働くことはどのような意味を持つのか、確認してみましょう。

医療従事者は見た目で損をしている?

白衣

医師の身だしなみが患者に与える影響は「メラビアンの法則」がわかりやすいと思います。
メラビアンの法則では、話し手が聞き手に与える印象を数値化しています。
話し手が聞き手に与える情報は「言語情報」・「聴覚情報」・「視覚情報」の3つです。
そのうち、見た目などの視覚情報が与える影響は約55%になるとわかりました。

メラビアンの法則・構成要素

受取手への影響力 構成要素の内容
約7% 言葉の意味や話の内容、言語コミュニケーションなど
約38% 声のトーンや声量、口調やテンポなど
約55% 表情や目線、仕草や見た目など

メラビアンの法則は、医師と患者さんの関係にも適用できます。
汚れやシワがある、サイズがあっておらず着崩してみえる白衣を着ている人に対し、
多くの患者さんは良い印象を持ちません。

視覚情報で悪印象を持たれると、患者さんに不信感をもたれる、
診察に説得力がなくなるといったデメリットが発生します。
そればかりか、身だしなみをみて別の病院を受診しようと決める人も少なくありません。
身だしなみは、医師個人だけでなく、医療機関そのものへの不信感にもつながります。

好印象を抱かせるならココに注目

患者さんとスムーズにコミュニケーションをとるには、
話し方だけでなく身だしなみにも気をつけなければなりません。
特に気をつけるべきは、服装と髪型です。
汚れていない服装や整えられた髪は、医療機関に限らず接する相手に好印象を持たれます。
逆に白衣を着崩す、または、ハデな格好をすると印象は悪くなります。
アクセサリーをつける場合は衣服の中に隠すか外すなど、業務中は清潔な印象のある格好をしましょう。

ほかにも、爪の手入れがされていないことを気にする方や、
履き古した靴スリッパを気にする方もいます。
身だしなみは定期的なケアが大切です。
信頼関係を気づくためにも、だらしなくみえないよう心がけましょう。



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時間がないならローテーションでリフレッシュ

人によっては家になかなか帰れない、洗濯する時間がとれないといった人もいます。
定期的に洗濯をしてきれいな状態を保つのが一番ですが、
時間がないのであれば白衣を着回し、休ませながらケアしましょう。

更衣室でできる日常ケア


コートなどと同じように手入れをすることで、白衣の状態を維持できます。
白衣を1日着たあとは、ポケットに入っているものをちゃんと出し、ハンガーにかけてください。
そのとき、ワイヤー製の細いハンガーではなく、厚みのあるもの、
できれば静電気や湿気を防ぎやすい木製のハンガーがおすすめです。

その後、ホコリやちょっとした汚れを落とすために優しくブラッシングしましょう。
洋服ブラシをこれから購入するのであれば、毛質の柔らかいブラシを選ぶと、
白衣の生地を傷めにくくなります。
ホコリを落としたら、市販されている衣類用の霧吹きを吹きかけ、影干しをしてください。
白衣のシワが伸び、リフレッシュ感を与えられます。

また、毛玉を発見したら引きちぎらずにハサミなどでカットしてください。
毛玉を無理に引きちぎると、かえって毛玉ができやすくなり白衣が傷みやすくなります。

そして、毛玉防止にも着用後のブラッシングは効果的です。
ホコリを落としながら、腰回りや袖下などの摩擦しやすい部分に気を配ってください。
可能であれば白衣を2着~3着用意しておき、
どうしても洗濯ができない場合は着回しながらケアをしましょう。
ただし、こうしたケアは、日常的に行う簡易的なものとしてください。
汚れやニオイをしっかり落とすためには洗濯をして白衣を清潔に保ちましょう。

汚れ・シミ対策

多忙で家に帰ることができていないと、必死に頑張った分の汚れが蓄積され、
洗濯だけでは落ちにくくなります。
汚れの落とし方を覚えておけば真っ白な白衣で働けますし、汚れによっては職場で応急処置が可能です。
患者さんにみられることの多い、黄ばみやインク染みの落とし方や、
汚れにくくするためのポイントを確認しておきましょう。

黄ばみの原因となる皮脂汚れを落とす

白衣の襟元

袖口や襟元などに多い黄ばみは、皮脂や汗が付着することが原因となります。
軽い汚れなら、洗濯機に入れる前のちょっとした工夫で簡単に落とすことが可能です。

やり方は、汚れている部分をぬるま湯で濡らし食器用洗剤を直接塗りつけます。
その後、優しくこすり、もみ洗いをしてぬるま湯ですすぎます。
そうしたら、いつも通り洗濯機に入れるだけで皮脂汚れが落とせます。

ただし、長い時間放置して、蓄積された汚れはなかなか落ちません。
そんなときは、女性がメイクを落とすときに使うクレンジングオイルを使いましょう。
クレンジングオイルを指などで汚れた部分にまんべんなく浸透させてください。
その後、ぬるま湯でしっかり注ぐと、クレンジングオイルと一緒に汚れが落ちていきます。
最近は、部分洗いに適したスポット用洗剤も販売されています。
ニオイのもとまで対応できて、衛生面を改善できるので利用してみましょう。

また、洗濯する時間がとれないことが多いなら、着用前にベビーパウダーを塗っておくと良いでしょう。
皮脂汚れをベビーパウダーが包みこみ、白衣が汚れにくくなります。
汗による不快感も抑えられるので、暑い時期におすすめです。

ボールペンなどのインク染みにはエタノールが効果的

白衣の裏

不注意でついたインク染みは、消毒用エタノールガーゼ2枚で対処できます。

まず、染みのついた裏側部分にガーゼを1枚敷いて、白衣に消毒用エタノールを数滴染み込ませます。
そうしたら、もう1枚のガーゼを使い染みの表面から白衣を挟むように軽くたたきます。
それを何度か繰り返すと、インク染みが薄くなるので、洗濯するまでの応急処置が可能です。
帰宅後にスポット用洗剤などを使って、染みが残らないように洗濯してください。
ポケットにボールペンを入れたときの液だれなどの、部分的な汚れに役立つので覚えておきましょう。

汚れ予防に糊付けがおすすめ

洗濯後の一手間として、糊付けもおすすめです。
パリッとした白衣で清潔感が高まるのはもちろんですが、糊付けすることで汚れにくくなります。
さらに次回の洗濯時には、汚れが糊と一緒に落ちるのでお手入れが簡単になるメリットも得られます。

洗濯機の場合のやり方は、いつも通り洗濯し脱水したあとに、
適量の糊剤を入れて3分程度再度洗濯機を回してください。
その後、軽く脱水することで白衣に糊付けすることができます。
注意点として、脱水をやりすぎると糊が落ちてしまうので軽く脱水してから干すようにしてください。

手作業でやる場合は、洗濯後の白衣が浸かる程度の水に適量の糊剤を入れて白衣を浸します。
糊が全体に行き渡るように手で揉み込み、軽く脱水してから干してください。
糊の濃度によって着心地が変わるので、濃度を変えて自分好みの適量をみつけましょう。

また、糊剤はデンプン糊と合成糊がありますが、合成糊の方が手軽に使えるのでおすすめです。
糊付けした白衣は変なシワがつかないように、最初に紹介した方法で畳んで職場に持っていきましょう。

きれいな白衣で快適に働く

身だしなみは、患者さんからの信頼感や、診断の説得力にも影響します。
白衣を洗濯する時間がとれないなら、職場でできるケアだけでもしておきましょう。

汚れにたいする対応はもちろんですが、
白衣を持ち運ぶときに余計なシワができてしまうと意味がありません。
しっかりと洗濯、アイロンがけをした白衣の状態を悪化させないためにも、
ちゃんとした畳み方を身につけてください。
同僚や患者さんといい関係を築き、働きやすい環境を作るためにもきれいな白衣を着用しましょう。

【参考記事】白衣をきれいに保ちたい方はこちらを要チェック▽