安全靴についてのお役立ち情報

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作業現場で安心して働くためには、安全靴の手入れが欠かせません。より長く、より安全に履きこなすために、安全靴の正しい手入れ方法を身につけましょう。
ここでは安全靴の手入れの仕方や、買い替えが必要な安全靴の見分け方についてご紹介します。

21安全靴の特徴

安全靴を長持ちさせるためには、安全靴の特徴を知っておくことが大切です。まずは安全靴に求められる機能と、素材から見る手入れの基本をご紹介します。

安全靴の機能

履いている人の安全を守ってくれる安全靴ですが、安全靴が必要な仕事は様々なので、現場ごとに重視されている機能は違っています。作業現場に適していて、使いやすい安全靴を選ぶことも手入れの重要なコツの1つです。
例えば、安全靴や作業靴はどれも同じようなものと思われがちですが、実は2種類の規格があり、安全性や履きやすさに違いがあります。

安全靴と呼ばれているのはJIS規格の認定を受けた靴のことです。主に牛皮を使用した革靴タイプと、ゴム素材を使用した長靴タイプの2種類があります。耐久性、防汚性、防水性、靴底の剥離(はくり)のしにくさなど、厳しい品質基準を満たしていることが特徴です。

JASS規格の認定を受けた靴は、厳密には安全靴ではなく「プロアクティブスニーカー」に分類されています。JIS規格の安全靴とは違い、人工皮革などの素材を使っていることが特徴です。
中にはJIS規格とほぼ同等のものもあり、履きやすさやデザイン性を追求したものが多くあります。

手入れの基本

安全靴の手入れには2つの基本があります。1つ目は、汚れをこまめに落とすことです。安全靴は丈夫に作られていますが、汚れがついたままで放置していると素材が劣化しやすくなり、耐久性が少しずつ落ちていってしまいます。

2つ目は、水洗いしないことです。安全靴には鋼板が仕込まれていますが、コーティングされているため水にぬれてもサビてしまう心配はありません。
しかし、鋼板はサビませんが水洗いすると革素材が傷んでしまいます。そのため革製の安全靴は、水洗いしてはいけません。ただし、ゴム製の長靴タイプの安全靴なら、中性洗剤などで水洗いすることができます。

22安全靴の手入れ1. 汚れをふき取る

手入れの基本を押さえた後は、実際の手入れの仕方をご紹介します。乾いた安全靴と濡れた安全靴では手入れの仕方が違うので、両方覚えておきましょう。

乾いている場合の手入れ

靴用の馬毛ブラシ

革製の安全靴は、靴用ブラシか柔らかい布で汚れをふき取ります。強くこすると細かな傷がついてしまうので注意が必要です。見た目は傷ついていないように見えても、すこしずつ傷んで劣化しやすくなることもあるため、丁寧に手入れしてあげましょう。

靴用ブラシはいくつかの種類があり、使い分けると、さらに手入れがしやすくなります。表面の汚れを払うためには、柔らかく、よくしなる毛を使ったブラシを選びましょう。
種類としては、馬の毛を使ったブラシが適しています。

濡れている場合の手入れ

泥汚れなどで安全靴が濡れている場合は、水気を含ませた布で落としましょう。汚れを取り終わった後は、乾いた布で水気を取ってから次の手入れに進んでください。

23安全靴の手入れ2. クリームで手入れ

ブラシや布でおおまかな汚れを払い終わったら、次は靴用クリームの出番です。靴用クリームは使用素材や濡れているかどうかで、使い方が違っているので気をつけましょう。

クリームの選び方

靴用クリームには皮革にしみ込んだ汚れを浮かせる効果と、表面を覆い細かな汚れや傷から保護してくれる効果があります。
しぶとい汚れには、洗剤やアルコールを使いたくなるかもしれませんが、皮を傷つけるので絶対に使用しないようにしましょう。

牛皮など自然の皮を使った安全靴を手入れする場合は、乳化クリームを使用しましょう。
人工皮革を使った安全靴を手入れする場合や、天然皮でも汚れが強くしみ込んでいる場合は、ローションクリームを使用してください。

クリームの塗り広げ方

靴用クリームを塗るときは、乾いた布か靴用ブラシ、もしくは靴用スポンジを使用します。薄く塗り広げ、余分なクリームはふき取ってください。
靴底についてしまうと滑ってしまう原因になるので、うっかり付着させてしまったり、ふき取り忘れてしまったりしないように注意が必要です。

布やスポンジでも十分に塗り広げることができますが、均等に塗り広げるためには硬めのブラシが適しています。動物の毛を使ったものだと豚の毛が最適です。

24安全靴の手入れ3. 乾燥させて保管する

汚れをしっかり取り去った後は、十分に乾かしてから保管することが大切です。安全靴を傷めない乾かし方をご紹介します。

日陰で乾かしましょう

新聞紙を詰めた安全靴

紫外線を浴びると劣化しやすくなるため、安全靴は風通しが良い日陰で乾燥させましょう。靴の中を乾かすためには、新聞紙が役立ちます。丸めて靴の中に入れておくだけで、水分を吸収してくれるからです。

もしも、安全靴がぐっしょりと濡れていて紐や中敷きが取り出せるという場合は、取り出して別々に乾かすと良いでしょう。
新聞紙を詰めておくだけでも十分な効果はありますが、そのままで乾燥させるよりも取り外したほうが、さらに短い時間で乾かすことができます。

乾燥が不十分だと何が起きるか

乾燥が不十分だと、素材が劣化しやすくなり、ひび割れなどの原因になります。さらに、靴の中に水気が残ったままだと細菌が繁殖しやすくなるため、イヤな臭いの原因にもなってしまうのです。

特に安全靴は安全性を高めるために密閉しているため、普通の靴よりも空気がこもりやすく、蒸れやすいという特徴があります。そのため、安全靴は他の靴よりも念入りに乾かしてあげましょう。

25洗い方以外の手入れ方法

安全靴の手入れは洗い方も大切ですが、履き方や交換時期の見極めも大切です。それぞれのコツをご紹介します。

安全靴を長持ちさせるコツ

汚れはついたときにふき取る

ペンキや溶剤などの汚れは、付着したらすぐにふき取るようにしましょう。「後で手入れするから、これぐらいはいいか」と思っていると、積もり積もって少しずつダメージが蓄積してしまいます。
安全靴を長持ちさせるために、汚れをふき取る布やティッシュを手元に用意しておきましょう。

中敷きも手入れする

蒸れやすい安全靴は、清潔を保つために、靴の中敷きにも気をつけることが大切です。安全靴を手入れするときは、中敷きも小まめに手入れして、消耗が激しいものは交換するようにしましょう。

履くときは靴ベラを使う

靴ベラを使わずに何度も履いていると、安全靴の踵の部分が潰れてしまいます。アキレス腱を保護する踵部分の耐久性が落ちてしまうのは大問題です。
なるべく靴ベラを使い、安全靴に負担をかけずに履くようにしましょう。

交替で安全靴を休ませる

丁寧に手入れをしていても、毎日履いていれば負担が蓄積していきます。そこで安全靴を2足以上揃えて、交替で使うようにしましょう。
1日おきに休ませてあげれば、意外なほど長持ちするようになります。

交換が必要な安全靴

手入れに気をつけていれば丈夫で長持ちする安全靴ですが、毎日履いていれば、いずれは交換が必要になります。交換が必要な安全靴についても確認しておきましょう。

破れがあるもの

まずは全体をじっくり眺めてみて、破れやハゲがないか確認してみましょう。多少の破れなら問題ないだろうと思っていても、水分が中に入り込んだり、破れ目が引っかかったりする危険性があります。

つま先に衝撃を受けた安全靴

つま先に強い衝撃を受けたもの

つま先に物を落としたり、強くぶつけたりした安全靴も交換が必要な可能性があります。安全靴のつま先には固い芯が入っているため、多少の衝撃なら問題ありません。

しかし、大きすぎる衝撃を受けた場合、見た目では問題がないように見えても、内部で変形してしまっている可能性があるのです。
そのため、強い衝撃を受けた安全靴はいつもよりも入念に安全点検を行い、できれば新しい安全靴と交換しましょう。

靴底にひび割れがあるもの

靴の裏は、履いている最中は目に入ることがほとんどありません。そのため、表面の手入れには気を使っていても、靴底の異常は意外に見落とされてしまいがちです。
特に発砲ポリウレタン製の靴底は、加水分解で劣化しやすく、履いていないままで放置していても経年劣化で靴底がひび割れている可能性があります。

しばらく使っていなかった安全靴や、職場や人からもらい受けた安全靴は必ず靴底も確認してから履くようにしましょう。

買い替え・予備に最適!丈夫な安全靴

新しく安全靴を購入するときの参考のために、安全性が高く使いやすい安全靴をご紹介します。

S6061R 自重堂 ミスタージック 安全靴

  • WEB特別価格:3,980円(税抜)
  • カラー:ブラック
  • サイズ:23.0~29.0cm
  • 規格:JIS規格S種相当、スチール先芯、導電性ポリウレタン2層ソール、幅4E(EEEE)
  • 素材:先芯:樹脂先芯、甲被:合成皮革+メッシュ、靴底:EVA+ラバー

特徴:
作業服・安全靴、そしてカジュアルウェアメーカーとしても有名な「自重堂」から発売されている、JIS規格の安全靴です。
ソールに導電性ポリウレタンを使用し、制電性・防水性を高めています。さらに抗菌防臭機能がついているため、臭いが気になる方におすすめです。

FCP102 アシックス 安全靴 ウィンジョブ(R)

  • WEB特別価格:7,980円(税抜)
  • カラー:ブルー、ブラック
  • サイズ:24.5~28.0cm
  • 規格:JASS規格A種、樹脂先芯、幅3E(EEE)
  • 素材:先芯:樹脂先芯、甲被:合成皮革+メッシュ、靴底:EVA+ラバー

特徴:
人気の安全靴メーカー「アシックス」製、JSAA規格のスニーカーです。マジックテープタイプで簡単に着脱可能で、軽くて通気性も良いため、履きやすい仕上がりになっています。

26丁寧に手入れすれば安全靴は長持ちする

危険な現場で使用されることが多いため、頻繁に履きつぶすものと思われてしまうことも多いのが安全靴です。しかし、実際には丁寧な手入れさえ心掛けていれば、長く履き続けることができます。
ここでご紹介した手入れ方法を踏まえながら、大切に使ってあげましょう。